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「松平不昧」の企画展

2016.04.21

昨日の松江は初夏を思わせる陽気でしたが、今日は朝から雨模様になりましたね。★殿町にある松江歴史館では明日から「松平不昧 茶の湯と美術」という企画展が始まります。松江藩の七代藩主松平治郷(不昧)は藩の財政を大きく立て直した名君と称され、茶の湯でも不昧流を完成させた茶道の巨匠として知られています。もともと仏教における禅宗と茶道は特に深い関わりを持っており、不昧公も19歳の時に麻布にある天真寺の大巓禅師のもとで禅の修行を積んだのち、不昧(ふまい)と号しました。今回の企画展では茶道具だけでなく自筆の書や絵も展示されるそうで、期間中には記念講演会も予定されています。★今朝は熊本、大分でも大雨警報が出されました。これ以上被害が大きくならないことを祈るばかりですね。

灌仏会

2016.04.08

昨日は春の嵐になりましたね。天守付近の桜も散り始めているものもありました。★「灌仏会(かんぶつえ)」はお釈迦様の生誕を祝うもので、「花まつり」とも呼ばれる4月8日の行事です。今でも各寺院で法要が営まれますが、灌仏会はもともとインド、中国を経て日本に伝えられて推古天皇14年(606年)、聖徳太子の奏請によって初めて行われたとされています。現在はお釈迦様の誕生仏を飾り甘茶をかける習わしですが、当時は甘茶ではなく五色の香水が灌がれて、華やかな造花が散華に用いられたそうです。生花と甘茶を用いる子供中心の行事という形が定着したのは江戸時代後期以降とされています。誕生仏にかけた甘茶を寺院から貰って、これを飲んだり手足にかけたり家にまいたりすると厄除けになるといわれますね。★今日は穏やかな天気になりました。雨の心配もなさそうですね。

「無一物中無尽蔵」

2016.04.06

今日の松江は晴天に恵まれて穏やかな一日になりました。気温も上昇しましたね。★「無一物中無尽蔵」これは北宋の詩人であり、禅家である蘇東坡(1036~1101年)の句で、禅でいう「空」の教えを説いています。「無一物」とは何も存在しないということで、何ものにも執着しない境地に達することができると、大いなる世界「無尽蔵」が開けますという意味だそうです。また、我執我欲を捨て心を虚しくすればそこにありとあらゆる豊かさが満ちてくる、としています。曹洞宗の開祖、道元禅師の言葉で「放てば手に充てり」と通じる境地でしょうか。また、蘇東坡は優れた書家でもあり、画像は数少ない真跡の書「黄州寒食詩巻/台北故宮国立博物院蔵」です。★明日の気温は低くないようですが、雨の予報になりましたね。

千手院の桜も満開です

2016.03.31

今日の松江は春らしい天気になりました。いよいよ春本番という陽気ですね。★松江の石橋町にある真言宗の寺院、千手院に咲く枝垂桜は有名で、この時期になると多くの方々がお見えになります。今朝は境内の桜も満開に咲き誇っていました。松江気象台は昨日、桜(ソメイヨシノ)が満開になったと発表しましたが、平年より9日早いそうです。松江城の桜もかなり咲きましたね。「ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ」これは平安時代の歌人、紀友則が詠んだ歌ですが、暖かな春のうち散ってしまう桜を惜しんで詠まれた歌です。今年は早めに眺めておきたいですね。★明日も天気は良さそうですが、日曜日からは雲が多くなる予報になりました。