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「Zen/禅」

2021.05.05

連休の前半は不安定な天候が続きましたが、昨日の松江は好天に恵まれました。玄関先では燕が飛び交う姿も見られるようになり、いつの間にか初夏の風を感じるほどになりました。★海外では「Zen/禅」が静かなブームになっているそうです。日本で「禅」といえば厳しい修行を連想しますが、欧米では「リラックス」「穏やか」「調和」などのイメージで受け入れられているようです。心静かに座る時間を持つことで「集中力」や「直観力」が高まる効果があると言われ、グーグルなどのシリコンバレーの企業の多くも「禅」の要素を組み込んだ研修メニューを取り入れているそうです。アップル社の創業者であるスティーブ・ジョブスが「禅」に大きな影響を受けたことは広く知られていますね。また「禅」は米国NBAや大リーグなどスポーツの世界にも影響を与えていて、イチロー選手も「禅」によるトレーニングメニューを取り入れていたそうです。もともと海外に「禅文化」を知らしめたのは仏教学者である「鈴木大拙(1870~1966)」が明治時代、米国に渡り「Zen/禅」についての書籍を発刊したことが始まりとされています。のちに「武士道」や「茶道」などと共にその根幹にある「Zen/禅」も注目されるようになったようです。★今日の松江は小雨の降る朝を迎えていますが、明日からは天候も回復して気温も上昇する予報になりました。

「穀雨」

2021.04.25

最近は天気も穏やかで朝晩の寒さを感じることはほとんどなくなりました。暦の上では「穀雨」の節を迎えて草木や虫たちの営みも活発になっているようです。暦便覧には「春雨降りて百穀を生化すればなり」とあります。私たちが食べている米や麦、野菜など沢山の穀物を豊かに潤す雨が降り始める頃で、農家では田植えなどの準備も忙しくなる時期ですね。★読書といえば秋ですが穀雨の時期も過ごしやすく、読書には適した時期と言えそうです。睡眠不足になると分かっていながら、つい誘惑に負けて遅くまで読んでしまいますね。先週は五木寛之氏の「親鸞/完結編」を読みました。親鸞は鎌倉時代の僧侶で浄土真宗の宗祖として知られていますが、作中では「親鸞聖人」というよりも、悩み苦しむリアルな「人間親鸞」が描かれており、どんどん引き込まれてしまいます。史実に基づいた臨場感あふれるストーリーになっているので鎌倉時代にタイムスリップしたかのような錯覚を起こします。既存の仏教や幕府から弾圧を受け、苦しみながらも様々な問いに正面から向き合う親鸞聖人の姿に色々と考えさせられる読み応えのある内容でした。★母里佛具店では5月2日(日)から5日(水)までの4日間を休業とさせて頂きます。店内工房での業務は継続しておりますのでお急ぎの方はご連絡ください。

「お釈迦様と現代物理学」

2021.04.15

今日の松江は久しぶりに雲のない朝を迎えました。徐々に春らしさも加わり、先週の4月8日にはお釈迦様の生誕を祝う「花まつり」や「灌仏会」が各地で営まれたようです。★2500年前にお釈迦様が説かれた真理と現代物理学には多くの共通点があると言われます。お釈迦様は厳しい修行の末に三法印(諸行無常、諸法無我、涅槃寂静)を説かれました。このうちの「諸法無我」は、すべてのものは「因縁」によって生じたもので実体性がないとする意味で、その概念は物理学の「量子論」の根本と符合するそうです。日本で最初にノーベル賞を受賞した物理学者の湯川秀樹博士も「中間子理論」を着想するヒントになったのは仏教であり、「空」の概念であったと述べています。一般に「現代物理学」と「仏教」は科学と非科学の対極にあり、共通点はなさそうに思えるので意外な気がしてしまいます。現代の物理学ではまだ解明されていない部分も多いとされますが、世界的な物理学者であるアインシュタイン博士も仏教に深い関心を示し「現代科学に欠けているものを埋め合わせるものがあるとすれば、それは仏教です」(Science & the Search for Meaning)という言葉を残しています。「人々の幸せを願う」という点でも根底では繋がっているのかも知れませんね。★週末にかけてはまた雲が多くなりそうです。ただ、気温は来週にかけて上昇する予報になりました。

「空海伝説」

2021.04.05

日中の気温も上昇して麗らかな春の到来を感じるようになりました。画像は3月に撮影した真言宗千手院の境内に咲く「しだれ桜」です。★「いろは歌」の作者は一説には「弘法大師空海」と言われますが「弘法筆を選ばず」で知られる真言宗の開祖空海とはどんな人物だったのでしょうか。空海は平安時代に活躍した僧で、幼い頃から非凡な才能を発揮し儒学、漢語、詩、論語などを学び18歳で大学に入っています。しかし、大学での勉学は空海が求めていたものとは異なっており、中退し仏道修行に入ったとされます。しかし、この時期から入唐までの足取りは資料が少なく詳細は定かではないようです。804年には遣唐使船で唐に渡りますが海賊の嫌疑をかけられ疑いが晴れるまでの約50日間も入国許可が下りなかったそうで、空海が遣唐大使に代わり嘆願書を代筆、その理路整然とした文章と優れた筆跡により遣唐使と認められ無事に入国を許されます。書の達人と言われる空海ならではの逸話ですね。長安に入ると空海は密教第七祖である恵果和尚に師事し、密教の奥義を伝授されることになります。帰国後は真言密教を日本に伝えたのみならず、医学、薬学、土木、天文学、地質学など卓越した能力を発揮し世のために尽くしたとされ、現在でも全国各地に「空海伝説」が残っています。優れた僧であり能書家でもあった空海が「いろは歌」の作者とされる説も空海伝説の一つと言えるような気がしますね。★今週は概ね穏やかな天気になりそうで、気温も徐々に上昇する予報になりました。