header

blog

「小正月」

2021.01.15

先週半ばから降った雪もすっかりとけて、昨日は各地とも暖かな一日になったようですね。松江城の椿も早いものは咲き始めていました。★今日は暦の上では「小正月(こしょうがつ)」と呼ばれる日で、古来より小豆を入れた「小豆粥」を焚いて無病息災や五穀豊穣を祈る風習があったそうです。また、14日から16日の3日間は年末からお正月にかけて忙しく働いた主婦をねぎらう風習もあり、この期間を「女正月」と呼ぶ地域もあるようです。現代のように医療が発達していない時代には、家族の健康や長寿を願う風習は今以上に生活の中に溶け込んでいたのかも知れませんね。地域によっては現在でも「小正月」の時期の風習が伝統的な行事として残っており、秋田県の「なまはげ」や東北地方の「かまくら」などは広く知られています。「なまはげ」は小正月の時期に厄払いや怠け者を諭すために鬼(来訪神)が家々を訪ねて子供を脅かす行事だったそうですが、現在は大晦日に行う地域が多いようです。「かまくら」もこの時期に雪の祠を作って祭壇を設けて水神様を祀り、無病息災などを祈ったそうです。なかなか思うように休むことはできませんが、慌ただしかった年末年始の疲れを癒すために誰もが一息入れるのに丁度いい時期なのかもしれませんね。★今日も穏やかな一日になりそうですが、週末にかけて不安定な天候になる予報になりました。

「謹賀新年」

2021.01.05

松江でも大晦日の朝には除雪が必要なほどの積雪になっていました。天守も久しぶりの雪化粧ですね。★約2500年前にお釈迦様は最初の説法の中で、生きる上での真理を「四諦(したい)」として説かれました。四諦とは「苦諦(くたい)/人生は苦しみであるという真理」「集諦(じったい)/苦しみには原因があるという真理」「滅諦(めったい)/苦しみは滅することができるという真理」「道諦(どうたい)/苦しみを消す方法は八正道であるという真理」の四つとし、あらゆる苦しみや迷いを消す方法である「八正道」とは「正見」「正思」「正語」「正業」「正命」「正精進」「正念」「正定」の八つで、基本的な「正しい行い」として示されています。最初の「正見(しょうけん)」は「正しく見る」という意味ですが、正確にはこれまでの自分の経験や、記憶、知識、感情などに影響を受けることなく「ありのままに見る」ということ。自分の持つ認識や意識、好みなどを排除せずに物事を見てしまうと、誤った見方となり苦しみや迷いが生まれる原因になる、としています。情報が溢れる現代社会の中では物事を「正しく見る」ことは、案外難しいことかも知れませんね。★今年も日常の暮らしの中では困難もあるかも知れませんが、正しく見ることを心がけ静かで穏やかな一年にしたいと思います。この一年が皆様にとって幸せ溢れる年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。

「一年を振り返って」

2020.12.25

冬至を迎える頃からは日没が本当に早くなりました。日中の気温も上がらない日が続いていますね。★今年も残すところあと僅かとなりましたが、振り返ってみると今年は普段の生活がすっかり変わってしまった一年だったように思います。春先はそれほどでもありませんでしたが、4月に緊急事態宣言が出されると出口の見えないトンネルに入ったような不安な気持ちのまま過ごすことになり、夏前からは一旦落ち着きを取り戻したものの、秋口からはまた状況が変わり、イベントや旅行、外食なども再び制限されることになりました。普段はそれほど意識することはありませんが、電気が通い、水道の水も飲めて、買い物もできて食事も摂れること。また、病気になれば病院で診てもらえて、困った時には相談できる場所もあり、日々大きな不安を抱かずに生活できるような、そんな当たり前だと思っていた日常生活が送れることに改めて感謝しなければならないと感じた年でもありました。私たちの仕事も手探りの状態で不安な一年となりましたが、それでも皆様のお蔭で何とか乗り切ることができました。心よりお礼申し上げます。来るべき年こそはこの状況が収束し、皆様にとって穏やかな生活が訪れますことを心よりお祈り申し上げます。★母里佛具店は12月31日から1月4日まで休業とさせて頂きます。新春は5日からの営業となりますので宜しくお願い申し上げます。

「塗り位牌」

2020.12.15

昨日は松江市内でも初雪が見られました。寒さも一段と厳しくなって本格的な冬の到来を感じますね。★日本でお位牌を用いるようになったのはいつ頃からでしょうか?古い文献によれば、文字として「位牌」が登場するのは鎌倉時代と言われています。義堂周信(1325年~1388年)が記した「空華日用工夫集」の中に位牌の原形が宋から禅宗とともに「木主」の形で伝わったと記されています。中国では儒教において故人の戒名や法号を記した木板のことを「木主」「位板」などと呼び、日本の位牌もこの儒教での形式が伝わったものと考えられています。また、中国で盛んだった各種の漆塗り技法を用いた寺院仏具が伝わったのもこの時代であることから、それらの技法が「塗り位牌」の製法や彫刻技法に影響を与えた可能性もありそうですね。また、日本の仏教では鎌倉、室町時代は百カ日が終わるまで位牌は自宅に安置され、それ以降は寺院の位牌堂に安置されていたようです。自宅に位牌を安置するようになったのは江戸時代以降のことで、忌明け以降にそれぞれの家ごとに位牌を祀るための棚を設けることになり、これが現在の仏壇の持つ役割の源流の一つと考えられています。家と寺院に位牌を祀ることは鎌倉、室町時代以来の風習を引き継いだものと言えそうですね。★今年も残すところあと半月となり何かと気忙しくなりました。体調管理に留意して乗り切りたいものです。