「小満」
2025.05.20

昨日は全国的に気温が上昇して松江でも「夏日」を記録したようです。今日はさらに暑くなりそうな予報になっていますね。★季節は移り、明日は二十四節気の「小満」となります。「気候が良くなり、あらゆる草木が成長し、やがて天地に満ち始める頃」という意味があるそうです。これからは気候も良くなり、何をするにも適した過ごしやすい時期と言えそうですね。農家の方々にとっても田植えの最盛期となっているのではないでしょうか。★農家の方々が忙しくなる時期と重なるように、私たちの日常も慌ただしくなります。盆提灯の展示や、お盆に合うようにお預かりした仏具の修理などでこれからの2ヶ月半は普段とは違う生活になります。お位牌の戒名彫刻などは時間も掛かりますので5月後半からは特に忙しく感じます。どんなに慌ただしい時期でも気を抜くことはできませんのでいつも真剣勝負ですね。画像のお位牌は「坊塔位牌」と呼ばれる寺院用のお位牌で、ご住職様の戒名を彫刻します。丁寧に仕上げてお届けしたいと思います。★4月にやって来た玄関先のツバメも雛が孵ったようで、季節の移ろいを感じます。6月には巣立って行きそうですね。
「華蔵寺」
2025.05.10

大型連休は全国的に穏やかな天候だったようですね。観光でお出掛けの方も多かったのではないでしょうか。★私も5月5日の月曜日には久し振りに枕木山に登り、清々しい空気を堪能させていただきました。早朝にも関わらず枕木山頂付近では寒さを感じることもなく、木々を抜ける風はすでに初夏を思わせるほどで心身共にリフレッシュできたような気がします。画像は山頂にある「華蔵寺」の北側から日本海、北浦方面を撮影したもので、雲間に浮かぶ朝日も眺めることができました。華蔵寺付近から西方面に抜ける北山縦走コースは景色も良く、ハイキングの格好のルートになっていますね。★「華蔵寺(けぞうじ)」は臨済宗南禅寺派の古刹で山号は龍翔山。寺伝によれば延暦22年(804)智元上人を開山とする天台宗の寺院で、のちに臨済宗南禅寺派御開基の亀山法皇の時代に禅宗に改め南禅寺の末寺となっています。室町期に隆盛を極めたものの、その後は兵火に遭い衰退。しかし、堀尾吉晴公が松江城を築城する際、枕木山が鬼門に当たることから祈願寺として中興したと伝えられています。現在でも華蔵寺付近からの眺望は素晴らしく、大山をはじめ宍道湖や中海、天候がよければ隠岐島も遠望できる場所となっています。★週末の天気は雲が多くなりそうですが、週明けからは気温も上昇しそうですね。
「小林如泥」
2025.04.30

大型連休に入ってからは気温も上昇して全国的に穏やかな天候になっているようですね。昨日は松江城大手前周辺にも多くの方々がお出掛けでした。★松江城北惣門橋前にある「松江歴史館」では松江の名工「小林如泥/1753~1813年」の企画展が6月15日までの予定で開催されています。小林如泥(じょでい)は松江藩・松平家七代藩主松平治郷(号 不昧)に仕えた指物師で、その優れた技術と美意識は後世の彫刻家にも大きな影響を与えたことで知られています。昨日は僅かな時間でしたが私も拝観させていただきました。どの作品も見事で、一体どのようにして製作されたのか不思議でなりません。鑿、小刀、糸鋸などの道具類の展示はありませんでしたが、現存しているものがあれば是非見てみたいものです。★如泥は宝暦三年、松江大橋に近い大工町(現・灘町)に生まれ、寛政九年(1797)には松平治郷公から「如泥」の号を授けられました。如泥は酒を好み、泥のように酔ったと伝えられます。いつでもふところに五枚の板を持ち歩き、酒を飲む時はその板を組み立てたそうで、それは少しの隙間もなく、ひとしずくの酒も漏れなかったという逸話が残っています。菩提寺は寺町の常教寺。現在でも灘町の歳徳宮をはじめ、月照寺の治郷公・廟門の彫刻、賣布神社・幣殿の龍の彫刻などの作品が大切に残されています。一度は拝見したいものですね。
「穀雨」
2025.04.20

暦の上では「穀雨」を迎えました。朝晩でも寒さを感じることはほとんどなくなっていますね。★「穀雨(こくう)」とは「百穀を潤す春の雨」という意味。この時期以降には徐々に雨量が多くなるので植物の種を蒔いておくと成長の頃には雨に恵まれてすくすく育つとされます。田畑の準備が整う時期でもあり、農家では「穀雨」は田植えを始める頃の目安になっているそうです。自然の中で生きる草木にとっても活力がみなぎる恵みの季節ですね。★例年、私たちの工房では5月の大型連休直前になると納品などで慌ただしくなります。今年も4月の中旬からは「塗り箔作業」などで気忙しくなってきました。「塗り」や「金箔押し」では一つ前の工程の出来が次の工程の仕上がりに影響するので、細心の注意を払って作業を進めます。慌ただしい時期でも油断はできませんね。★いよいよ来週末からは大型連休に入ります。連休中には多くのメーカーがお休みとなりますので、取り寄せ品につきましてはご不便をお掛けすることがあります。この時期にはお位牌の戒名入れなどのご依頼も集中しますので、法要などの日程が決まっている場合は早めのご準備をおすすめしています。母里佛具店では大型連休中は5月3日(土)~6日(日)を休業とさせていただきます。それ以外の日は通常通り対応させて頂きますので宜しくお願いいたします。