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「早春」

2020.02.15

昨日は気温も上昇して春のような陽気になりましたね。松江城の椿谷でも梅の花が咲き始め、独特の甘い香りを漂わせていました。★「東風吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」(春の東風が吹いたら その香りを送っておくれ 梅の花よ 主人がいないからといって 咲く春を忘れてくれるなよ) これは「学問の神様」と言われる菅原道真公が詠んだ梅の歌です。道真は幼少の頃から勉学に励み、異例のスピードで出世を果たし右大臣にまで上り詰めます。しかし、学者の身分でありながら、宇多天皇や醍醐天皇の信任を得て出世する道真を妬む政敵の藤原時平のありもしない讒言(ざんげん)によって、道真は九州の大宰府に左遷されることになります。この歌は梅の花をこよなく愛した道真公が京の都を離れる際に詠んだ歌と伝えられています。その後、京に戻ることなく亡くなった菅原道真公の死後に起こった疫病や天変地異は道真公の祟りと言われるようになり、道真公を弔うために京都に北野天満宮が建立されます。それからも各地で道真公を祀る天満宮が立てられ、全国では一万社以上になったそうです。のちに菅原道真が幼少の頃から勤勉であったことから「学問の神様」としての信仰が定着し、現代では「受験の神様」とも言われるようになっています。★明日からの天気は下り坂となりそうですね。週明けの前半は気温も下がる予報になりました。

「立春」

2020.02.04

今日の松江は穏やかな朝を迎えました。朝晩の冷え込みは厳しいようですが、日中は暖かくなる日も多くなりましたね。昨日歩いた堀川沿いでも、早咲きの桜が咲き始めていました。★早いもので、今日は「立春」。今年も平野部ではまとまった積雪が見られないままこの時期を迎えました。そして、昨日は季節の節目とされる「節分」。古くから季節の節目には「邪気」が生じるとされていることから、節分には邪気を追い払う儀式が広く行われていたようです。現在でも邪気を鬼に見立てて「豆まき」などを行う風習が残っていますね。穀物には魔除けの力があるという信仰があったことから、豆をまくようになったとされていますが、この豆まきは室町時代にはすでに節分の行事になったと言われています。昨晩も多くのご家庭で豆まきが行われたのではないでしょうか。★また、禅宗系のお寺の風習が広まったとされる「立春大吉」というお札を貼る魔除けの方法も知られています。このお札を縦書きで貼ると文字は左右対称になっており、裏から見ても同じに読めることから、玄関から入った鬼は振り返っても同じ文字になっているので、勘違いをして同じ玄関からまた出て行くとされたそうです。このほか、節分の頃には様々な魔除けの風習があったようです。★立春とは言え、まだまだ寒い日もあります。季節の変わり目でもあり、体調管理には留意して暖かな春を迎えたいものですね。

「地蔵菩薩」

2020.01.24

今日の松江は雲の多い朝を迎えました。気温はそれほど下がらない予報になっていますね。★今日、24日はお地蔵さまのご縁日。一年の最初の24日は「初地蔵」と呼ばれています。子供の頃からお地蔵さまは身近な存在で、外で遊べばいつもどこかで見かけていたように思います。現在でも路傍に立つお地蔵さまの姿は私たちの日常生活の風景に溶け込んでいますね。★誰もが身近に感じるお地蔵さまですが、そもそも「地蔵信仰」はいつ頃から始まったのでしょうか。日本では浄土信仰が普及した平安時代以降、お地蔵さまは無限の大慈悲の心で私たち衆生を様々な苦しみから救済して下さる菩薩として広まったと考えられています。また、子供たちには格別に慈愛の手を差しのべるとされ、赤いよだれ掛けを贈られたお地蔵さまも多く見かけます。仏教では釈迦入滅後、弥勒菩薩が現れるまでの世界ですべての有情を六道の苦しみからも救済する菩薩とされることから六地蔵の姿で祀られることも多いようです。昔話のひとつに「笠地蔵」という話があります。大晦日の雪の晩に、じいさまが市場で売れなくて持ち帰った笠をお地蔵さまにかぶせるという物語ですが、古くからお地蔵さまが庶民の間でも慕われてきた様子が伝わる話ですね。★来週にかけても不安定な天気になりそうです。インフルエンザも流行っているようなので体調管理に留意したいですね。

「繰出位牌」

2020.01.13

今日の松江は雲が多ようですが、晴れ間も見える朝となりました。気温もそれほど下がらない予報になりましたね。★早いもので、1月も半ばを迎えました。今年に入ってからは気温の高い日が多いようで、日中の最高気温が平年よりも10度ほど高い日もあったようです。昨年も松江の平野部では冬の間中、積雪が見られなかったように記憶していますが、今年も暖冬なのでしょうか。積雪が無い年は農作物の収穫に影響が出るそうなので農家の方々にとっても心配ですね。★工房では繰出(くりだし)位牌の戒名入れの作業を進めています。繰出位牌とは牌身内部に戒名や法名を記した札板を何枚も入れることができるようにしたもので、江戸時代の中期に寺院用位牌として作られたのが始まりと推定されています。一説では三十三回忌または五十回忌後は祖霊に一体化するとされることから、それ以降は菩提寺に納められていたようです。画像は下線を描き終えた段階のもので、このあと漆で戒名を書き入れ、漆が乾く直前に金粉を蒔きます。枚数が多い場合でも、書体にバラつきが出ないように一気に書き上げます。一般には、表板の一枚が塗り板で中板は白木板で構成されることが多いようですが、画像の繰出位牌は「共板」と呼ばれるもので、すべての板が塗り板で構成されています。★明日も雲が多くなりそうな予報になりました。今週いっぱいは不安定な天候になりそうですね。