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「まつえレディースハーフマラソン」

2025.03.20

松江では先週の後半から不安定な天候が続きましたが、今日は久し振りに穏やかな朝を迎えています。寒さも峠は越えたようですね。★先日の日曜日には早春の城下町を走る「まつえレディースハーフマラソン」が行われました。私たちの職場の前も競技コースになっていますので毎年観戦するようにしています。競技当日は朝から冷たい小雨の降るあいにくの空模様でしたが、選手の皆さんは力強い走りを披露されていました。競技はハーフマラソンのほか、10㎞部門、ジョギング部門、ちびっ子マラソン部門が行われ、悪天候にも関わらず沿道には大勢の方々がお出掛けでした。今年は第46回大会となるそうですが、今後も多くの選手の方々に参加して欲しいものですね。★今日はお彼岸の中日。日本ではお墓参りをしてお仏壇には季節のお供え物をし、故人やご先祖に感謝するという風習があります。また、お彼岸中は穏やかな気持ちで自分自身を省みる期間とされ、仏道では「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と呼ばれる修行徳目を実践するそうです。①布施(見返りを求めない施しをする)②持戒(戒律を守り誘惑に惑わされない心を持つ)③忍辱(耐え忍ぶ強い心を持つ)④精進(たゆまぬ精進・正しい努力をする)⑤禅定(心を集中させ何事にも動揺しない)⑥智慧(真理を見極める心を持つ)の六つ。仏道の修行徳目が善行の上に成り立っていると感じる内容ですね。簡単なことではありませんが普段の暮らしの中でも心掛けたいものです。

「春到来」

2025.03.10

今日の松江は穏やかな朝を迎えました。終日、雨の心配はなさそうですね。★早いもので、あと一週間ほどで春の彼岸入りとなります。私たちの工房でもお彼岸までの納品に間に合わせるため、この時期は早朝から準備を始めます。冬場ではまだ暗い時間帯ですが、冬至と夏至の中間を迎えるこの時期には夜明けが早くなっているのを実感します。画像は工房から東の空を撮影したもので、昨日は春の入り口を感じさせる澄み切った空を眺めることができました。お彼岸までもう一息、追い込みをかけたいと思います。★現在は時計があるので日の出の時間に関わらず仕事の準備を始めることができますが、昔の人々はどのように時間を計っていたのでしょうか?不思議ですね。実は、江戸時代の人々は日の出の「明け六つ」になると働き始め、日没の「暮れ六つ」になると休むという暮らしだったようです。単に日が昇れば「昼」で、日が沈めば「夜」という感覚ですね。昼の時間の長い夏場には長時間働いて、昼の時間の短い冬場には短時間働くということになります。1分1秒を正確に刻む現代の感覚では想像することさえできませんが、正確な時計もなく、照明器具も限られていた時代ではごく自然なことだったのかもしれませんね。★今週は週末にかけて雲の多い日が続きそうですが、気温は徐々に上昇する予報になりました。

「開花」

2025.02.20

先週末に回復していた天候も週明けから不安定になり、再び雪も降り始めています。今週は路面に残る雪にも注意が必要ですね。★暦の上では「雨水」を迎えました。例年のこの時期は松江城椿谷の梅もほどよく咲いている頃ですが、今年は気温も低く空気も乾燥しているせいでしょうか、随分と遅い開花となったようです。昨日の椿谷では凍るような寒さの中で、数本の枝先に小さな梅の蕾がほころびはじめていました。いつもながら雪の中で静かに咲く凛とした佇まいには揺るぎない強さを感じます。禅僧が弟子の修行中の姿を雪中に咲く梅の花になぞらえて詠んだ句や、いにしえの人々が梅の花に魅了されて詠んだ歌が数多く残されているのも梅の花が人々に慕われてきた証と言えそうですね。「雪の色を 奪いて咲ける梅の花 今盛りなり 見む人もがも/万葉集 大伴旅人」 (雪の白さを奪って咲く梅の花は今が盛り 見る人があってほしいものだ) ★週末にかけてはまだ雪雲が残りそうですが、来週の後半からは気温も上昇する予報になりました。いよいよ春の足音が聞こえてきそうですね。

「寒冬」

2025.02.10

先週末からは一気に冬型の天候になり、全国的に悪天候となっていたようです。昨日は松江城周辺も一面の雪景色となっていました。★家の中では暖房器具のおかげで温かく過ごすことができますが、戸外に出れば厳しい自然の中。これは今も昔も変わらないような気がしますね。現代のような電気やガスの無かった時代の人々はどのように暖を取っていたのでしょうか? 江戸時代は北半球を中心に小氷期と呼ばれる寒冷な時代だったようで、現在の気候よりもさらに気温が低かったそうです。★そんな暮らしの中で暖を取る方法としては「火鉢」が一般的に用いられていたようです。火鉢には金属製、木製、あるいは陶器製などのものがあり、中に灰を入れその上で炭や炭団(たどん)などを燃やして使用します。形状や大きさは違いますが、仏具で用いる香炉と共通点があるのは興味深いですね。また、火鉢とともに利用されたのが炬燵(こたつ)だったようです。室町時代にはすでに炬燵が用いられており、囲炉裏(いろり)の上に櫓を組んでそこに布を被せて暖を取る方法が原形で、江戸時代には囲炉裏を床より一段下げ、その上に櫓を組み布団を掛ける「掘炬燵」が登場しています。日常生活ではさらに着物を重ねて着るなど工夫をして厳しい寒さを凌いでいたようですね。★雪の峠は越えたようですが早朝には気温も下がる予報になっています。路面凍結などには十分注意しなければなりませんね。