椿谷の梅
2017.03.13

今日の松江は曇りではありますが穏やかな天気になりました。気温も高く春らしい一日になりそうです。★先週末あたりから本格的な春を思わせる陽気になっていますね。松江城の椿谷の梅もいよいよ見頃になりました。寒さの中で芽吹いた蕾は少しずつ力を蓄えて、昨日は綺麗な花弁を咲かせていました。椿谷では子供の頃には雪遊びをした記憶がありますが、毎年この時期に梅の花が咲くことを知ったのは大人になってからですね。護国神社の下の馬洗池では同級生とザリガニを捕まえたり、まだ整備されていない頃の大手門跡付近の馬留は少年野球の練習場に開放されていて、毎日のように球を追いかけたことを思い出します。土佐日記の作者でもある紀貫之は「人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける」と詠んでいます。「人の心は分からないけれど、慣れ親しんだこの土地では、梅の花が昔と変わらぬよい香りをさせていることですよ」という意味だそうで、何気なく心に響きますね。★明日からは雲の多い天気になるのでしょうか、週の中頃は気温も低くなる予報になりました。
春の訪れ
2017.03.05

今日の松江は朝から好天に恵まれています。昨日も日中は春を思わせる気温でしたね。★早いもので3月を迎え穏やかな春の訪れを感じる日も多くなりました。松江城の椿谷の梅は甘い香りを漂わせていよいよ見頃になっています。今月の中旬には満開になりそうですね。写真は松江城二の丸から撮影したものですが桜の枝の蕾はまだ芽吹いてはいませんでした。3月の終わり頃には美しい花を咲かせてくれるのでしょうか。★この時期になると私どもはお彼岸の準備で慌ただしくなってきます。昼と夜の長さが同じになるお彼岸はご先祖との距離が最も近くなると考えられ、この時期は気候も良く法要なども多く営まれます。仏教では六波羅蜜(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧)の実践を説いていますが、普段はなかなか出来ないものです。せめてお彼岸にはご先祖のお墓参りをして仏前には丁寧にお供えをしたいものですね。★明日からは雲の多い天気になりそうです。気温も少しだけ低くなる予報になりました。
古代の神祭土器
2017.02.28

今日の松江は冷たい風が吹いていますが晴れ間の広がるいい天気になりました。少しずつ日差しも春めいてきますね。★古代の神祭では何をお供えしたのでしょうか?写真は出雲大社境内遺跡から出土した土器で、現在は「古代出雲歴史博物館」に展示されています。これは飛鳥時代から奈良時代のものとみられていて、神に捧げる食物やお酒を入れる器と考えられています。右側奥の首の長い壺状の容器は現在の御神酒をお供えする瓶子(へいし)のルーツのようにも見えますし、中央の高坏型の容器は仏具の供具の原形にも見えます。現在の神具では水、米、塩、御神酒などをお供えしますが、国譲り神話では大国主神が高天原の神々にお供えした魚として「スズキ」が登場しており、古くから魚もお供え物になっていたことが知られています。古代の土器が現在の神具や仏具の形状に似ているのは興味深いですね。★春はもうすぐそこまできているのでしょうか、週末は気温も上がる予報になりました。
中村元記念館
2017.02.20

今日の松江は朝から雨模様になりました。終日、不安定な天気になりそうですね。★昨日は好天に恵まれて春の近さを感じる一日になりました。午前中は八束町まで納品に出掛け、その足で松江市役所八束支所の2階にある「中村元記念館」に立ち寄りました。中村元博士(1912~1999年)は「インド思想」と「仏教学」の世界ではあまりにも偉大な方で、「比較思想」という新しい分野の開拓者としても知られています。数々の栄誉ある賞を受賞され、平成元年(1989年)には東洋思想の研究が認められ松江市より「名誉市民」の称号が贈られました。中村博士は大正元年に松江市の殿町で生まれ、生後間もなく事情で東京に移り住まれたそうですが、生涯を通して松江を愛しておられ贈答品には松江の和菓子を買って贈られていたそうです。記念館に展示してあるものは再現された「書斎」をはじめ、どれも興味深いものばかりで、時が経つのを忘れてしまいますね。毎日、山陰中央新報の第一面に掲載されている「中村元 慈しみの心」はこの「中村元記念館」の方々のご協力によるものだそうです。★今週の中頃からまた寒くなる予報になりました。春の訪れはもう暫く先しょうか。