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古代の神祭土器

2017.02.28

今日の松江は冷たい風が吹いていますが晴れ間の広がるいい天気になりました。少しずつ日差しも春めいてきますね。★古代の神祭では何をお供えしたのでしょうか?写真は出雲大社境内遺跡から出土した土器で、現在は「古代出雲歴史博物館」に展示されています。これは飛鳥時代から奈良時代のものとみられていて、神に捧げる食物やお酒を入れる器と考えられています。右側奥の首の長い壺状の容器は現在の御神酒をお供えする瓶子(へいし)のルーツのようにも見えますし、中央の高坏型の容器は仏具の供具の原形にも見えます。現在の神具では水、米、塩、御神酒などをお供えしますが、国譲り神話では大国主神が高天原の神々にお供えした魚として「スズキ」が登場しており、古くから魚もお供え物になっていたことが知られています。古代の土器が現在の神具や仏具の形状に似ているのは興味深いですね。★春はもうすぐそこまできているのでしょうか、週末は気温も上がる予報になりました。