「盆提灯の組み立て①」
2019.07.24

今年は梅雨入りが遅かった影響で梅雨明けも遅れているようですね。松江でも今日は梅雨の雲が広がる朝を迎えました。★この時期になると盆提灯の組み立てに関するご質問を頂くことが多くなります。組み立ての不要な提灯も多く出回っていますが、三本足の「大内提灯」などの置き型提灯は組み立てが必要になります。以前ご紹介した記事の補足も含めて数回にわたりご案内させていただきます。付属されている説明書をご覧いただくと簡単に組み立てられるようになっていますが、いくつかポイントになる部分がありますのでご説明いたします。画像は提灯の台座部分の部品構成です。丸い台座は「つば」「ろくろ」などと呼ばれ、「下足」を差し込む3つの穴があり、中ほどには電球を支えるソケットの「通し穴」と中心にソケットの「固定穴」があります。さらに3本の「下足」とそれをつなぐ三つ又形状の「三角」で台座部分は構成されています。「下足」は画像のように足を差し込むタイプのほかネジで固定するタイプやスライドさせて固定するタイプのものなどがありますが、概ね組み立て方は同じです。次回から台座部分の組み立て方をご紹介します。★明日からは好天に恵まれそうな予報になっています。気温も上昇しそうですね。
「梅雨」
2019.07.14

今日の松江は梅雨の雲が広がる朝を迎えましたが、昼前からは雲間から青空も見える天気になりましたね。★山陰では梅雨入りしてから半月ほどになりますが、時々強く降る程度で豪雨になるようなことはなかったようです。全国的には九州南部や四国南部を中心に大変な雨になったそうで、今日も宮崎県や熊本県の一部の道路では通行止めの規制が出されていたようです。しばらくは雨雲の動きに注意しなければなりませんね。★7月も中旬を迎えて工房での作業もいよいよ大詰めとなっています。仏像や仏壇の修理はすべて手仕事になりますので、効率的に作業を進めなければ間に合わなくなりますね。表面からは見えにくい部分ですが下地処理で手を抜くとすぐに分かりますので、下地については特に時間を掛けます。逆に、表面の金箔押しなどの作業はそれほど時間が掛かることはありませんが、神経を使う部分なので気の抜けない作業になります。私が仕事を教わったのは二十代の頃でしたが、100年前の仏像の修理なども基本的なことを習得していなければ上手く行かないので、基礎の重要性を厳しく教わったことを今でも思い出します。今年も7月中にはすべて納品を済ませる予定ですので、あと暫くは集中しなければなりませんね。★明日の松江は晴れ間が広がりそうですが、週の中頃からはまた不安定な天気になる予報になりました。
「スイレン」
2019.07.04

梅雨入りしてからは全国的に不安定な天気になっているようですね。松江でも降ったり止んだりの梅雨空が続いています。★昨日、玄関先の小さな鉢のスイレンが咲きました。大きな花ではありませんが、眺めていると心が和みます。午前中は綺麗に咲いていますが、午後からは眠るように閉じてしまいます。「睡蓮」と呼ばれる所以ですね。いくつか蕾があるようですが、それぞれ数日間だけ綺麗に咲いてからその後は散ってしまうようです。★「スイレン」と「蓮」は似ているようですが違う植物になるそうですね。見た目が似ているので間違えそうになりますが、花びらに特徴があって先がとがったように見えるのがスイレンで、蓮はやや丸みを帯びています。また、画像のようにスイレンの葉には水滴が乗ってもはじきませんが、蓮の葉は水滴をはじいてしまいます。葉はどちらも丸い形をしており、スイレンの葉には一部に切れ込みが見られます。スイレンの歴史は古く、古代エジプトの壁画などにも描かれているそうです。古来インドでは蓮の花が大切にされていたようで、仏教などでは蓮をモチーフにしたデザインが用いられており、仏像の台座の多くは蓮台座になっています。どちらの花も沼などに根を張って美しい花を咲かせるところから人々の心を惹きつけたのかもしれませんね。★九州地方は大変な降水量になったようです。しばらくは全国的に不安定な天気になりそうですね。
「夏至」
2019.06.25

今日の松江は朝から好天に恵まれました。日中は気温も上昇しそうですね。★例年ならもう梅雨入りしている頃ですが、山陰ではまだのようです。今日の新聞によると記録の残る1951年以降で最も遅かった1968年の「6月24日ごろ」を抜くことになるそうです。6月に入ってからは天気が崩れても本格的に降るということはありませんでした。日本列島の上空の偏西風の影響だそうで、梅雨入りは27日以降になるのではないかということです。浜佐田地区の水田の稲は順調に伸びているように見えますが、水不足も心配ですのでそろそろ恵みの雨が欲しいところですね。★季節は移り「夏至」を迎えました。4月の終盤にやってきた燕は5羽の雛を孵してしばらくの間は我が家の玄関先もずいぶんと賑やかでしたが、夏至を迎えるタイミングですべての雛は成長して無事に巣立って行きました。元気に成長したことでホッとする反面、静かになった空っぽの巣を見ると少しだけ寂しさを感じます。来年もまた来てほしいものですね。★6月も半ばを過ぎると私たちの仕事も慌ただしくなってきます。お預かりしている仏壇や仏像の修理はすべて7月中にお届けしなければなりませんので正念場です。スケジュールを組んで仕事を進めているつもりですが、いつの間にか睡眠不足になってしまいますね。★週の後半からは天気も不安定になるようです。いよいよ梅雨入りでしょうか。