「方丈記」
2020.07.25

松江では一昨日から降ったり止んだりの不安定な天候になっています。昨日は九州の広い範囲でも強い雨が降ったそうです。★昨今の報道に触れると鴨長明が記した「方丈記」の内容が重なります。この「方丈記」には京の都で起きた災害や疫病の様子が描かれており、この世の無常観、儚さを記した代表的な日本中世文学作品とされています。安元3年の大火(1177年)、治承4年の竜巻(1180年)、養和年間の疫病と大飢饉(1181年~1182年)、元暦2年の大地震(1185年)など、数々の災難は京の都の人々を苦しめたと記されています。昔から人々の暮らしは災害や災難と隣り合わせだったのかも知れませんね。鴨長明は晩年に出家して一丈四方の簡素な庵で静かに暮らし、極楽往生を願う阿弥陀如来の絵像を掛けていたと記されています。★お盆まであと3週間となりました。7月に入ってから再び新型コロナの感染が拡大していることもあり、今年はいつもと違うお盆になりそうですね。例年、松江などの地方都市では都会から帰省して故郷でお盆を迎えるという方々が多くなりますが、今年は帰省しないという方も多いと聞いています。JR西日本の発表でも、お盆の時期の予約は少なく「特急やくも」など5列車の予約率は前年比で3割程度となっているそうです(中央新報7/23記事)。★来週後半には晴れる予報になりました。今年は遅い梅雨明けになりそうですね。
「試行錯誤」
2020.07.15

今日の松江は雨雲に覆われて朝から雨模様になっています。気温もそれほど上がらないようですね。★職場の裏庭の小さなプランターの夏野菜は収穫の時期を迎えています。今年の梅雨は雨が多く、ミニトマトにとっては厳しい環境だったようです。雨水が多過ぎると糖度が低くなって、実も割れてしまうので雨の日は軒下に入れて、晴れた日は外に出すという繰り返しになりました。茄子とピーマンは無農薬だったこともあり、やはり虫たちに随分食べられてしまいました。順調に育っているように見えても、注意を怠ると虫たちが穴を開けて中身を食べてしまいます。忙しい時期と重なってなかなか思うように行きませんね。スーパーの棚に並ぶような整った形の野菜ができることは少ないですが、それでも収穫する時は掛かった手間を忘れてしまうほど嬉しいものです。まだまだ初心者ですので反省点も多く、試行錯誤の連続ですが来年は少しでも改善したいと思います。★いよいよお盆まであと一カ月となりました。梅雨が明けて暑い夏が訪れると、私たちの仕事も本格的に忙しい時期を迎えます。お盆までは無休ですので体調管理に留意して乗り切りたいと思います。週の後半も不安定な天候になりそうですね。気温は徐々に上がりそうな予報になりました。
「盆提灯修理」
2020.07.05

松江では先週から本格的な梅雨の天候が続いています。今日も朝から雨雲が広がって、すっきりしない一日になりそうですね。★毎年、この時期になるとお盆飾りのご準備のお手伝いで慌ただしくなります。祭壇飾りや盆提灯のご相談を多くいただきますが、特に今年は提灯の修理のご相談が多いようです。画像は修理でお預かりした提灯で、虫食いで傷んだ火袋の修理途中のものです。提灯は概ね「木枠」「電装」「火袋」の3つで構成されており、このうち最も傷みやすいのが「火袋」と言われています。当店でも「昨年までは綺麗だったのに、出してみたら虫食いの穴が開いていた」というご相談をいただきます。これは、紙や絹を食べる紙魚(シミ)などの小さな虫が原因と思われますが、デンプン質の糊を好物にしている虫も居ますので盆提灯の「火袋」は特に被害を受けやすいようです。丁寧に掃除をして収納したつもりでも火袋に直接卵を産み付けることもありますので、提灯の箱の中で孵化(ふか)した虫が火袋に穴を開けてしまうようです。収納する際には防虫剤を入れて、比較的湿気の少ない場所で保管すれば良好な状態を維持することができます。万一、火袋に穴が開いてしまっても多くの場合は修理が可能ですので専門店にご相談下さい。★今日も全国的に不安定な気圧配置になっているようです。昨日からの熊本県の豪雨災害はまだ被害の全容が明らかになっていないようで、心配は尽きません。
「諸行無常」
2020.06.25

昨日は全国的に気温が上昇していたようで、松江でも30度を超えていました。今朝は久しぶりに雨模様になっていますね。★早いもので、今年も間もなく1年の半分が過ぎようとしています。今年の前半は色々なことがありましたが、日常生活の様子がこれほど変化したのも近年では記憶にありません。4月頃からは法要などの形態も変わって、私たちの日常業務にも変化が表れました。元に戻らない部分もあるかもしれませんが少しずつ自分のペースを取り戻したいと思っています。それでも先週末からは移動自粛解除の影響でしょうか、県外ナンバーの車も多く見かけるようになりました。まだ松江城や塩見縄手周辺ではそれほどの賑わいはないようですが、少しずつ人の流れも多くなってくるのかもしれませんね。★お釈迦様はすべてのものごとは「無常」であると説かれました。「三法印」のひとつで「諸行無常」とも言われます。「行」とは「現象」のことで、すべての「現象」は「無常」、つまり同じ状態ではなく絶えず変化するという意味になるそうです。自然現象も生物の営みも、人の命さえも「現象」の連続であるという考え方で、同じように見える日々の暮らしも変化の積み重ねということになります。今年の前半は考えた通りに行かないことばかりでしたが、変化を前向きに捉えて自分自身を見つめる機会にしたいと思います。★週末から週明けにかけては本格的な梅雨の天候になりそうです。気温は高めの予報になっていますね。