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スタッフブログ

「盆提灯修理」

2020.07.05

松江では先週から本格的な梅雨の天候が続いています。今日も朝から雨雲が広がって、すっきりしない一日になりそうですね。★毎年、この時期になるとお盆飾りのご準備のお手伝いで慌ただしくなります。祭壇飾りや盆提灯のご相談を多くいただきますが、特に今年は提灯の修理のご相談が多いようです。画像は修理でお預かりした提灯で、虫食いで傷んだ火袋の修理途中のものです。提灯は概ね「木枠」「電装」「火袋」の3つで構成されており、このうち最も傷みやすいのが「火袋」と言われています。当店でも「昨年までは綺麗だったのに、出してみたら虫食いの穴が開いていた」というご相談をいただきます。これは、紙や絹を食べる紙魚(シミ)などの小さな虫が原因と思われますが、デンプン質の糊を好物にしている虫も居ますので盆提灯の「火袋」は特に被害を受けやすいようです。丁寧に掃除をして収納したつもりでも火袋に直接卵を産み付けることもありますので、提灯の箱の中で孵化(ふか)した虫が火袋に穴を開けてしまうようです。収納する際には防虫剤を入れて、比較的湿気の少ない場所で保管すれば良好な状態を維持することができます。万一、火袋に穴が開いてしまっても多くの場合は修理が可能ですので専門店にご相談下さい。★今日も全国的に不安定な気圧配置になっているようです。昨日からの熊本県の豪雨災害はまだ被害の全容が明らかになっていないようで、心配は尽きません。