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「あいと地球と競売人」

2022.11.20

いよいよ「お忌み荒れ」の季節となりました。鹿島町にある佐太神社では11月20日から25日にかけて「神在祭」が執り行われます。神々が出雲に集うということは12世紀半ばの「奥義抄」にはすでに記されており、佐太神社の霊祭も約500年前の記録とほぼ同じ内容で厳かに進行するそうです。この祭りの時期には天候が悪くなることが多く、地元ではこの時期の悪天候を「お忌(いみ)荒れ」などと呼んでいますね。★先日、娘の後輩が出演するということでご案内をいただき、地元の有志の方々により上演されているミュージカル「あいと地球と競売人」を鑑賞してきました。これは主人公である坪田愛華さんの描いた「地球の秘密」という絵本がモチーフとなっていますが、この絵本がわずか12歳で地球環境の未来を危惧して描かれた作品であるということに驚かされます。舞台は多くの方々が愛華さんの想いを受け取り、より多くの人々に伝えたいという熱い気持ちが伝わる素晴らしいミュージカルでした。ステージ上での歌やダンス、息の合った伴奏、あるいは総合的な演出など、気の遠くなるほどの努力の積み重ねがあったのではないでしょうか。地球環境のテーマと同時に、人が夢や希望を持ち、挫けずに挑戦し続ける姿そのものに強いメッセージを感じました。★11月20(日)には斐川文化会館でも上演されるそうです。また素晴らしい公演が観られそうですね。

「炬燵開き」

2022.11.10

立冬を迎えて朝晩の冷え込みも一段と秋らしくなってきました。暖房器具のお世話になる時期の到来ですね。★いよいよ私たちもファンヒーターを出して冬の準備を始めました。自宅ではコタツを出される方も多いのではないでしょうか。江戸時代には「亥の月の亥の日」が「炬燵(こたつ)開き」の日とされていたそうです。亥(いのしし)は摩利支天(仏教の守護神・火の神)の神使とされ、火を免れる(火災が起こらない)とされてきたことから、この日が炬燵開きの日となったと伝えられています。今年の炬燵開きの日は11月6日だったそうですね。★日本で炬燵が用いられるようになったのはいつ頃からでしょうか?意外にも室町時代にはすでに炬燵があったようです。囲炉裏(いろり)の上に櫓を組んでその上に布を被せて暖を取る形が炬燵の原形のようです。江戸時代には囲炉裏を床より一段下げ、その上に櫓を組み布団を掛ける「掘(ほり)炬燵」が登場します。子供の頃、親戚の家にはまだ「掘炬燵」があり、珍しさも手伝いそのまわりで遊んだことを思い出します。現在は電気式のコタツやファンヒーターが主流となりましたが、技術の進歩した現在でもやはり火を使う以上危険とは無縁ではありませんので、取り扱いには注意が必要になりますね。★今日は終日、好天に恵まれる予報になりました。明日以降も穏やかな天気になりそうですね。

「秋の京都」

2022.10.30

今日の松江は爽やかな朝を迎えています。所々に雲はありますが天候の大きな崩れはなさそうですね。★私たちはこの時期になると京都で開催される仏壇・仏具の展示会に出掛けます。仏壇やお位牌をはじめ仏具、陶器、念珠、仏像、金襴、掛軸、お線香、ローソクなど多くのメーカーが出品するので私たちにとっては欠かせない展示会となっています。以前は展示会の機会に合せて京都の名所などを見学していましたが、近年は新型コロナ感染拡大の影響もあり、観光地をゆっくり堪能することはできなくなりました。画像は数年前に京都市左京区にある「禅林寺(永観堂)」の茶店で撮影したものです。マスクの無い光景が今では懐かしく感じますね。★秋の京都といえば紅葉の美しさが広く知られています。京都は三方を山に囲まれた盆地であることから夏は猛暑で冬は寒く、水質環境や古都ならではの自然環境にも恵まれており紅葉が美しく色づくための好条件が整っていたとされています。さらに、京都は仏教の発展と共に庭園文化も開花した経緯があり、人々が古くからの文化や自然を大切にしてきたことも紅葉の名所が多く残っている由縁と言われています。機会を見つけてまた訪れたいものですね。★明日も穏やかな天気になりそうな予報が出ています。しばらくは秋晴れの日が続きそうですね。

「歳徳神」

2022.10.20

今日は爽やかな秋晴れの朝を迎えています。木々の梢は美しく色づき始めており、本格的な秋の到来を感じますね。★16日の日曜日は朝から好天に恵まれ、3年ぶりとなる「松江祭鼕行列」が開催されました。私たちの町内も子供達を含め総勢120名で参加させていただき、県庁前から大橋を渡り白潟天満宮までのルートを無事に練り歩くことができました。どの町内の鼕もそれぞれに伝統を感じさせる素晴らしい太鼓や笛の音を響かせており、沿道にお出掛けの方々も久し振りの鼕行列を満喫されたのではないでしょうか。★鼕(どう)太鼓を載せた鼕台の全面中央には画像のような「歳徳神」の額が取り付けられています。これは何故でしょうか?市内の多くの町内では1年の初めに祀る神様である「歳徳神」が祀られています。古くは町内ごとにその年の五穀豊作、豊漁、家内安全を司る神様である「歳徳神」の神輿を担ぎ、太鼓を叩くなどして町内を練り歩いていたそうです。城下町を練り歩く太鼓はやがて大型のものとなり、これを取り付ける鼕台は歳徳神の宮の「仮宮」として、白木社造りの宮宿を模して作られるようになります。江戸期には一体的であった「宮」と「鼕」は分離し、現在は歳徳神の額だけが鼕宮の正面上部に掲げられるのが一般的となったようです。★朝夕の冷え込みは徐々にきびしくなっています。体調管理には留意しなければなりませんね。