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スタッフブログ

「道具の手入れ」

2017.12.29

今日の松江は雲の多い朝を迎えました。時折、小雨も降っているようですね。★今年も残りあと僅かとなりました。年内に納入する仕事はすべて終えましたが仏壇店の職人にとっては道具の手入れも一年の締めくくりの大切な仕事になります。画像は普段、私が使用しているもののうち年内に手入れをしておきたい道具です。画像の左側上段はお位牌の文字を彫刻する「小刀」と「柄」で、細い「本籐」で巻き付けてから研いで仕上げておきます。若い頃は小刀が上手く研げなくて苦労しましたね。右側の上段二つは「漆刷毛」で先端が傷んできましたので削り出しておきます。3段目は漆刷毛やヘラを削るための鞘付きの「横手小刀」ですがこれも研いでおきます。その下は漆刷毛の先端を掃除する時に使用する「ヘラ」で下地を塗る時に用いるものも含めて先端を削っておきます。シンプルな道具ですが、使用している「ヘラ」を見れば腕が分かるといわれるほど重要な道具になりますね。一番下は金箔を掴むための竹製の「箔はさみ」で私が二十代の頃から使用しているものです。これも表面を丁寧に掃除します。いよいよ年の瀬となりましたが、この一年ご愛顧を賜りましたこと心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。母里佛具店は年内12月30日(土)まで、新年は1月4日(木)より営業致します。★来るべき年が皆様にとって素晴らしい一年になりますよう心よりお祈り申し上げます。