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スタッフブログ

「八十八夜」

2017.05.02

今日の松江は朝から好天に恵まれています。数日間吹き荒れた春の嵐も落ち着いたようですね。★立春から数えて八十八日目ということで今日は「八十八夜」と呼ばれる日です。古くからこの頃に摘む新茶は美味しいとされてきました。「♪夏も近づく八十八夜…」の歌の通り、この頃になると霜も見られなくなって本当に夏が近くなってきたことを実感します。お茶を大陸から持ち帰ったのは伝教大師(最澄)や弘法大師(空海)と言われていますが、鎌倉時代に臨済宗を宋から伝えた栄西禅師は抹茶の製茶法や抹茶式のお茶のたて方を初めて日本に伝えたそうです。のちに栄西禅師は茶の専門書「喫茶養生記」を著して、茶の薬効を仏教と関連付けて記述したことは広く知られています。このあと千利休が茶道の基礎を完成させて、茶道は日本独特の精神文化として今に伝わっています。松江では特に松平不昧公の功績もあって、作法にこだわらない薄茶を嗜む風習が定着していますね。★画像は昨日堀端で撮影したものです。日差しもいよいよ夏めいてきたようです。