収穫の秋と「良寛」
2016.10.07
今日の松江は朝から秋晴れとなりました。気温も高くないので過ごしやすい一日になりそうです。★いよいよ本格的な秋を迎えて実りの季節になりました。農家では五穀の収穫もたけなわで繁忙を極める時期ですね。画像は昨日、浜佐田地区で撮影したものです。冬の寒さの中で準備をし、種を蒔き、夏には日照りの対策、秋口には台風の心配と、心の休まることもなく迎えるこの時期は農家の方々にとっては特別な心境ではないでしょうか。そのご苦労を考えると感謝せずには食べられませんね。江戸時代、無欲の僧と呼ばれた「良寛」は曹洞宗の僧侶であり、歌人、書家でもありました。生涯寺院を持たず、無欲で清貧に徹しながらも、心豊かな生活を送ったと言われ、持ち物と言えば着古した着物と托鉢用の鉢、手水鉢に使っていたすり鉢、そして布団くらいだったそうです。良寛は田植えや稲刈りの季節にはお百姓衆の姿を絵に描いて、それを拝んでいました。「施しを受けて命をつなぐ身であり、その糧を作っている彼らこそ良寛にとっては神仏である」と考えていたそうです。無欲と感謝の人、良寛和尚らしいエピソードです。★週末は雨の予報になりました。来週からは気温も下がりそうなので衣類も秋物になりますね。