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お彼岸に「おはぎ」をお供えするのはなぜ?

2016.09.19

暑さ寒さも彼岸まで。日本の四季の移り変わりの節目に合わせた表現ですね。あれほど暑かった夏も終わり、本当に過ごしやすい気候に変わりました。★今日は彼岸の入りです。秋分の日を中日とした一週間を秋のお彼岸と呼びますが、この時期はあちらこちらで彼岸会が営まれます。また、お仏壇には「おはぎ」をお供えし、花を生け、お線香を焚きます。それではなぜお彼岸に「おはぎ」をお供えするのでしょうか?今は社会が安定して食べることに困らない時代ですが、昔はそうではなかったようです。明治時代になるまでの農民にとって白いご飯などは贅沢品で、何かのお祭りでもなければ食べなかったそうです。「おはぎ」や「牡丹餅」なども白米に糯米(もちごめ)を混ぜ、高価な餡(あん)で包んだいわゆる高級品でした。それを春と秋のお彼岸に作ってご先祖さまにお供えして感謝の気持ちを表す意味から始まった習慣だったようです。また、小豆の赤い色は魔除けの効果があるとして邪気を払うという意味もあったそうです。ご先祖さまに感謝し、自然の恵みに感謝する、実に日本的な文化ですね。ちなみに、季節の花に合わせて春には「牡丹餅」、秋には「お萩」と呼ぶそうです。ただ、最近では餡の種類に関わらず、年中「おはぎ」で統一しているところも多いようです。★今日の松江は朝から雨模様になりました。台風16号の動きも心配ですね。