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スタッフブログ

「引鏧(いんきん)」

2016.05.07

今日の松江は午前中、雨模様でしたが昼前からは晴れてきました。気温も上がりそうですね。★私たちは日頃、仏具の塗り替えなどもしています。古くなって傷んだ仏具でも塗り替えることで長らく使用することができます。写真は見ただけでは分かりにくいですが、寺院仏具の「引鏧(いんきん)」という梵音具で「おりん」の一種です。これは葬儀や法要の時に使用され、入退堂の際に先導する僧侶がこれを鳴らして大衆を引導するので、このような名称だそうで「印金」とも書かれます。黒い部分の先端に布団と金属製の小鐘(リン)が付いているのが本来の姿になります。柄の部分は朱赤色ですが黒い部分はもともと金箔が押して(貼って)あったもので、これも塗り上がったら最後に金箔で仕上げます。木地の部分は彫刻面の表情を活かして丁寧に塗り重ねます。★明日も晴れる予報になりました。吹く風が爽やかに感じる季節になりましたね。