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スタッフブログ

「寒冬」

2025.02.10

先週末からは一気に冬型の天候になり、全国的に悪天候となっていたようです。昨日は松江城周辺も一面の雪景色となっていました。★家の中では暖房器具のおかげで温かく過ごすことができますが、戸外に出れば厳しい自然の中。これは今も昔も変わらないような気がしますね。現代のような電気やガスの無かった時代の人々はどのように暖を取っていたのでしょうか? 江戸時代は北半球を中心に小氷期と呼ばれる寒冷な時代だったようで、現在の気候よりもさらに気温が低かったそうです。★そんな暮らしの中で暖を取る方法としては「火鉢」が一般的に用いられていたようです。火鉢には金属製、木製、あるいは陶器製などのものがあり、中に灰を入れその上で炭や炭団(たどん)などを燃やして使用します。形状や大きさは違いますが、仏具で用いる香炉と共通点があるのは興味深いですね。また、火鉢とともに利用されたのが炬燵(こたつ)だったようです。室町時代にはすでに炬燵が用いられており、囲炉裏(いろり)の上に櫓を組んでそこに布を被せて暖を取る方法が原形で、江戸時代には囲炉裏を床より一段下げ、その上に櫓を組み布団を掛ける「掘炬燵」が登場しています。日常生活ではさらに着物を重ねて着るなど工夫をして厳しい寒さを凌いでいたようですね。★雪の峠は越えたようですが早朝には気温も下がる予報になっています。路面凍結などには十分注意しなければなりませんね。