「新嘗祭」
2024.11.20
暦の上では間もなく「小雪(しょうせつ)」を迎えます。今週に入ってからは気温も下がって秋も深まっているように感じますね。★今年もあと1か月余りとなりました。私たちの仕事では年を越して納品するものもありますが、業務としては一年をひと区切りとしますので年末に向けていよいよ慌ただしくなります。12月になると寒さも一段と厳しくなるので体調管理に留意しながら一年を締めくくりたいものですね。★鹿島町にある佐太神社では例年この時期に「神在祭(お忌まつり)」と呼ばれる例祭が執り行われます。古くから出雲地方では旧暦の10月頃になると八百万の神々が集まる神在祭がいくつかの神社で執り行われており、佐太神社の神在祭は文献上でも極めて古くから執り行われているとされています。祭りの次第も古式に従い、約500年前の記録とほぼ同じ内容で行われているそうです。★神在祭では20日に「神迎神事」、23日に「新嘗祭」、25日に「神等去出神事」が斎行され、23日の「新嘗祭(にいなめさい)」はその年の収穫に感謝して新穀を神前にお供えし、来年の豊穣を願う行事とされています。これは日本書紀にも登場する古くからの宮中祭祀で、全国の神社でも執り行われます。現在では「勤労感謝の日」として広く知られていますが、戦前は「新嘗祭」と呼ばれる祝日だったそうです。大自然の恵みや、今日を生きていることそのものに対する「感謝の日」と言えそうですね。