「大寒」
2024.01.20
今日の松江は雲の多い朝を迎えました。日中の気温も上昇する気配はなさそうですね。★暦の上では一年で最も寒さが厳しいとされる「大寒」を迎えました。毎年、この時期になると松江城椿谷の梅が咲き始めます。昨日の椿谷では冷たい雨の降る中、枝先に近い梅が咲き始めていました。例年この時期は受験シーズンと重なることもあり、梅を眺めると学問の神様とされる菅原道真公を連想します。梅をこよなく愛した道真公が祀られる福岡の太宰府天満宮や京都の北野天満宮でも、時期になると沢山の梅の花が咲き誇るそうです。寒さの中で健気に咲く梅の花には勇気をもらえるような気がしますね。★古くから仏教も梅の花との関わりは深く、寒い冬に耐え忍ぶ姿は「座禅」や「修行」をあらわしており、やがて咲く梅の花は「悟りの世界」を示しているとも言われます。道元禅師の師匠である如浄禅師は厳しい寒さの中で修行する弟子たちを見て「雪裡梅花只一枝」という詩を贈ったと伝えられています。冬の厳しい寒さの中で雪に埋もれながらも力強く咲く梅の花の姿を詠んだ詩とされ、これは「今は辛く苦しいけれどやがて梅の花がいっせいに咲き乱れるだろう(苦難に耐えてこそ真実を掴むことができる)」という意味になるそうです。励まされるような言葉ですね。★週明けからは気温の下がる予報になりました。いよいよ体調管理には留意したい時期ですね。