header

スタッフブログ

「二百二十日」

2022.09.10

9月に入ってからは雲に覆われる日が多くなりました。南方海上で発生した台風12号の進路にも注意が必要になりそうですね。★明日は暦の上では「二百二十日」。立春から数えて220日目となります。古くから農家では「八朔(旧暦8月1日)」「二百十日」「二百二十日」は稲が開花する時期と台風などで農作物に被害が発生しやすい時期とが重なることから「三大厄日」として捉えられていたそうです。そのため、古来よりこの時期には風を鎮める祭りが各地の神社で行われたと伝えられています。★普段の生活の中で「二百十日」や「二百二十日」などの言い方を耳にすることは少なくなりましたが、昔は一般的だったのでしょうか。1906年に発表された夏目漱石の中編小説「二百十日」の作中では会話の中に「二百十日の風」という表現が多数登場します。作品は二人の男性が悪天候の中、熊本県の阿蘇山に登るという内容ですが、100年ほど前の人々にとって「二百十日」などの表現は日常的に使われていたのではないかという気がします。気象予報技術の発達した現代では「二百十日」などの表現は馴染みが少なくなりましたが、少し前までは生活の中に浸透している言葉だったのかもしれませんね。★秋のお彼岸まであと10日となりました。気温の変化も大きくなっているので体調管理には留意したいものですね。