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スタッフブログ

「伯耆大山」

2022.04.10

朝晩の冷え込みはすっかり穏やかになって、温かい風も吹くようになっています。先週あたりからは玄関先でツバメの姿も見るようになりましたね。★桜の花も見頃を終えると木々は青々として、山々を散策するのには良い季節になります。島根半島の山々からの眺めは格別で、日本海や宍道湖、あるいは中海や大山など山陰ならではの景色を堪能することができますね。画像は枕木山中腹から眺めた早朝の中海と「伯耆大山」です。★大陸から日本に鉄製品が伝わったのは仏教が伝わる以前のことで、国内で鉄の生産が始まったのは6世紀頃からと考えられています。製鉄産業は中国山地を中心に栄え、伯耆国の大山周辺も良質な砂鉄に恵まれたこともあり、広い範囲で製鉄の産地になったと伝えられています。中世のものと見られる製鉄跡や精錬鍛冶炉跡も数多く確認されており、伯耆国の産業や経済を支えていたと考えられています。平安時代に伯耆国から中央政府に進上された物資の中に鍬(くわ)や鋤(すき)など、多くの鉄製品が含まれていたという記録も残っているそうです。四季折々の表情を見せる修験道の聖地であった大山周辺の地が、実は最先端産業の舞台にもなっていたというのは意外な気がしますね。★今日は好天に恵まれた休日になりそうですが、週明けからは雲が多くなる予報になりました。