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スタッフブログ

「六波羅蜜」

2022.03.10

慌ただしくスタートした令和4年も、いつの間にか3月。早いもので来週の後半には春のお彼岸を迎えます。堀川周辺の草木も徐々にほころび始めているようですね。★広く知られた「般若心経」の正式名称は「般若波羅蜜多心経」。「般若」は事物や道理を見抜く深い智慧を意味する「panna」の音写、「波羅蜜多」は悟り・彼岸に至るための行為を意味する「paramita」の音写、「心経」は大切な教えを意味することから「深い智慧によって悟りに至るための大切な教え」となるそうです。普段は使うことのないサンスクリット語をそのまま漢字にしてあるので難しいですね。また、大乗仏教では「彼岸」に至るための六つの修行徳目を「六波羅蜜」として示しています。これは、布施(見返りを求めない施しをする)、持戒(規則を守り、正しい生活を送る)、忍辱(耐え忍ぶ)、精進(正しい努力をする)、禅定(心を統一し集中する)、智慧(この世の真実・真理を見抜く)の六つ。「彼岸」とは「あの世」を意味する仏教用語で「執着を離れた迷いのない穏やかな境地」とされています。現代社会の気忙しい日常の中ではなかなか思うように行きませんが、せめてお彼岸の間だけでも心掛けたいものです。★朝晩の冷え込みも徐々に和らいで、春の気配を感じるようになりました。今週は日中の気温も上昇する予報になっていますね。