header

スタッフブログ

「鬼」

2022.01.30

冬至の頃には夕刻になるといつの間にか薄暗くなっていた景色も、最近では午後6時頃まで明るさが残るようになりました。ほんの少しずつですが、春が近づいていると感じますね。★今週は節分、そして立春を迎えます。節分は「季節を分ける」という意味の言葉で、立春、立夏、立秋、立冬の前日がそれぞれ節分となります。古くから季節の変わり目には「邪気(鬼)」が生じると信じられていたことから、節分には悪霊払いの行事が行われていたそうです。中国の風習を由来とする平安時代の「追儺(ついな)」などの宮中行事が始まりで、次第に庶民の暮らしの中にも「厄除け招福」の行事として浸透するようになったようです。現在も立春の前日の節分には「鬼は外、福は内」などと声を出して福豆をまく風習が残っていますね。★画像は京都南禅寺にある「六道庭」の片隅に置かれた鬼瓦。煩悩に迷い、涅槃の境地に達することなく輪廻する六道の「餓鬼界」を表しているのでしょうか。本来、鬼瓦は厄除け、魔除けのために家屋の屋根に設けるもの。鬼はその険しい表情から、邪気や悪霊に見立てられたりしますが、家人のための守護神にもなったりするようです。鬼は昔から人々の近くに居る馴染みの深い存在だったのかもしれませんね。★週の後半にかけて不安定な天候になる予報が出ています。日中の気温もそれほど上がらないようなので、体調維持に留意したいものですね。