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スタッフブログ

「大寒」

2022.01.20

暦の上では一年で最も寒い時期とされる「大寒」迎えました。松江も朝から小雪の降る天気になっています。気温も終日低くなりそうですね。★真言宗の開祖である弘法大師空海が亡くなったのが835年の3月21日と伝わることから、毎月21日はお大師さまの縁日とされています。1年の最初の21日は「初大師」と呼ばれ、ご縁のある寺院では様々な行事が行われます。京都の東寺では「初弘法」と呼ばれる市も開かれ、多くの人々で賑わう行事となっているそうです。また、神事としては、大寒の時期に冷水を浴びて罪穢れを払い、一年の幸運を祈願する「大寒禊」と呼ばれる行事を行うところもあるそうです。暖かな春が待ち遠しく感じるのもこの頃からですね。★工房では年末から「塗り仏壇」の修復を進めています。塗り仏壇の修理手順は大きく分けると「分解と洗浄」「塗りと加飾」「組み立て」の3段階ですが、最も手間のかかるのが「塗り」で、この行程では塗りと水研ぎを繰り返し表面を滑らかに仕上げます。「水研ぎ」では水で濡らした指先で表面を撫でて、目視では確認できない歪みやうねりを見つけて修正します。この時期は冷たい水で指先にあかぎれを起こしてしまいますが、丁寧に仕上げてお返ししたいと思います。★明日も気温が下がる予報になっています。体調管理には十分気を付けて過ごしたいですね。