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スタッフブログ

「般若心経」

2021.11.05

今年もあと2ヶ月となり間もなく立冬を迎えようとしています。厳しい寒さは和らいで穏やかな日が多くなっていますね。★時々「般若心経にはどんな意味が込められているのですか?」というご質問をいただきます。「般若心経」は誰でも一度は聞いたことがあるほど広く知られたお経ですが、その詳しい意味までとなるとなかなか難しいですね。正式な経題名は「般若波羅蜜多心経」で「深い智慧によって悟りに至るための大切な教え」という意味になるそうです。内容は300字に満たない短い文字で大乗仏教の根幹である「空」の概念が書かれており、最後に「真言(マントラ)」を説くという構成になっています。現代語訳の解釈本などによると「この世のすべてのものは実体の無いものであり、物質も生命も永遠不滅のものは無いのだから、目の前の事象や心、意識の変化にとらわれるな、執着するな。執着を離れることで苦は滅する」という意味になるとか。般若心経はサンスクリット語で書かれていた原文を「鳩摩羅什」や「玄奘」が漢訳したもので、末尾の「羯諦羯諦 波羅羯諦・・」の真言の一節は、いずれも原文のサンスクリット語をできるだけ忠実に音写してあるそうです。般若心経が日本に伝わってからすでに1000年以上の時を経ていますが、今もなお受け継がれ多くの人々に唱えられていることには驚くばかりですね。★今日、明日は雨の心配はなさそうですが、週末にかけては雲の多い天候になりそうな予報になりました。