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スタッフブログ

「収穫祭」

2021.10.05

秋の実りの収穫もいよいよ終盤を迎えています。豊かに実った稲穂を眺めるとホッとした気持ちになりますね。ありがたいことです。この時期からは各地で豊かな収穫に感謝し、翌年の豊作を願う「収穫祭」や「感謝祭」が行われます。これらの祭りは農業が盛んな地方を中心に定着していますが、私たちの生活の中にどのように浸透したのでしょうか。★狩猟生活から農耕生活に移行して定住が始まると、人々は安定した収穫を願うようになったと考えられています。日本では穀物に対する「穀霊信仰」が生まれ、「祖霊信仰」と合わせて神々に豊作を祈る儀式が行われるようになり、やがて神社の「秋祭」へと引き継がれるようになったと言われています。世界的に見ると農耕民族だけでなく狩猟民族なども供物を捧げて豊猟を祈願する儀礼があったようです。また、人智を超えた大自然の脅威に対して、呪術的な儀式や占いなども生まれたと言われ、古くは卑弥呼なども祭礼を司る祈祷師として執政したと伝えられています。日本では祭祀を司る者と政治を司る者が一致した歴史があり、現在でも政治のことを「政(まつりごと)」と呼んでいます。「祭り」は長い歴史の中で人々の暮らしに根付いた文化そのものなのかも知れませんね。★今週も日中は穏やかな天気になりそうですが、朝晩は少しずつ肌寒さを感じるようになってきました。