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スタッフブログ

「夕日信仰」

2021.09.15

夕日に向かって手を合わせる姿を描写したシーンは、古い時代劇などでも見かけますが、なぜ人々は夕日に手を合わせるのでしょうか。今日一日、無事に過ごせたことに感謝し明日の平安を願うなど、思いは様々なのでしょう。あるいは、大切な方を亡くし、極楽への往生を念ずるなどの場面もあるかも知れません。これらの風習は浄土信仰における西方に極楽浄土があるという考え方に、日本古来の感性が融合して醸成されたものと考えられています。その起源は定かではありませんが、遅くとも平安時代末期には落日を観ずる風習があったと伝えられており、聖徳太子ゆかりの寺である大阪四天王寺では現在でも淡路方面に沈む夕日を拝する「日想観」の行事が執り行われることで知られています。松江も宍道湖の西方に夕日が沈む立地であることから、多くの人々が様々な思いで手を合わせてきたのではないでしょうか。★来週には「秋のお彼岸」を迎えます。この時期は太陽が真東から昇り、真西に沈むことからこの世(此岸/しがん)とあの世(彼岸/ひがん)がもっとも通じやすい時と考えられ、ご先祖や亡き人を偲ぶ日、あるいは来世を想う日として捉えられてきました。また、現在では宗派に関わらず、お墓参りをして慈しみの心で過ごす時期として定着しています。慌ただしく時間に追われる毎日ですが、お彼岸にはご先祖や大切だった方を偲び心静かに過ごしたいものです。