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スタッフブログ

京都「葵祭」

2021.05.15

今日の松江は青空の広がる朝を迎えました。今週は全国的に穏やかな日が多かったようですね。★毎年5月15日は京都「葵祭」の日。残念ながら今年も新型コロナ感染拡大の影響で行列は中止になったそうです。「葵祭」は欽明天皇(~571年)の時代に凶作に見舞われ、疫病なども流行したことから天皇が勅使を遣わして「鴨の神」の祭礼を行ったのが起源とされていています。今から1400年も前のことですね。「葵祭」は上賀茂、下賀茂神社の例祭で「祇園祭」「時代祭」とともに京都の三大祭りのひとつに数えられており、平安中期には「祭り」といえば「葵祭」を指すほど盛隆を極めたそうです。平安装束に身を包んで優雅に進む行列の姿は実に艶やかで平安絵巻を観ているようです。★欽明天皇の時代といえば、大陸から仏教が伝わったことでも知られています。百済から伝えられたのは仏像や仏具、経典などであったそうですが、当時の貴族にとって仏教文化の伝来はまさに驚きの出来事だったのではないでしょうか。人々は日本の神々を大切にしつつも大陸の仏教を受け入れ、長い歴史の中で神仏は融合し日本固有の信仰、精神、文化を作り上げたと言われます。普段、気に留めることはありませんが、多くの分岐と変遷を繰り返した現在でも、人々と神仏との関わり方の本質に大きな相違がないことには驚くばかりです。★九州南部は梅雨入りしたそうですね。山陰でも来週にかけては不安定な天候になる予報になりました。