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スタッフブログ

「穀雨」

2021.04.25

最近は天気も穏やかで朝晩の寒さを感じることはほとんどなくなりました。暦の上では「穀雨」の節を迎えて草木や虫たちの営みも活発になっているようです。暦便覧には「春雨降りて百穀を生化すればなり」とあります。私たちが食べている米や麦、野菜など沢山の穀物を豊かに潤す雨が降り始める頃で、農家では田植えなどの準備も忙しくなる時期ですね。★読書といえば秋ですが穀雨の時期も過ごしやすく、読書には適した時期と言えそうです。睡眠不足になると分かっていながら、つい誘惑に負けて遅くまで読んでしまいますね。先週は五木寛之氏の「親鸞/完結編」を読みました。親鸞は鎌倉時代の僧侶で浄土真宗の宗祖として知られていますが、作中では「親鸞聖人」というよりも、悩み苦しむリアルな「人間親鸞」が描かれており、どんどん引き込まれてしまいます。史実に基づいた臨場感あふれるストーリーになっているので鎌倉時代にタイムスリップしたかのような錯覚を起こします。既存の仏教や幕府から弾圧を受け、苦しみながらも様々な問いに正面から向き合う親鸞聖人の姿に色々と考えさせられる読み応えのある内容でした。★母里佛具店では5月2日(日)から5日(水)までの4日間を休業とさせて頂きます。店内工房での業務は継続しておりますのでお急ぎの方はご連絡ください。