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スタッフブログ

「お釈迦様と現代物理学」

2021.04.15

今日の松江は久しぶりに雲のない朝を迎えました。徐々に春らしさも加わり、先週の4月8日にはお釈迦様の生誕を祝う「花まつり」や「灌仏会」が各地で営まれたようです。★2500年前にお釈迦様が説かれた真理と現代物理学には多くの共通点があると言われます。お釈迦様は厳しい修行の末に三法印(諸行無常、諸法無我、涅槃寂静)を説かれました。このうちの「諸法無我」は、すべてのものは「因縁」によって生じたもので実体性がないとする意味で、その概念は物理学の「量子論」の根本と符合するそうです。日本で最初にノーベル賞を受賞した物理学者の湯川秀樹博士も「中間子理論」を着想するヒントになったのは仏教であり、「空」の概念であったと述べています。一般に「現代物理学」と「仏教」は科学と非科学の対極にあり、共通点はなさそうに思えるので意外な気がしてしまいます。現代の物理学ではまだ解明されていない部分も多いとされますが、世界的な物理学者であるアインシュタイン博士も仏教に深い関心を示し「現代科学に欠けているものを埋め合わせるものがあるとすれば、それは仏教です」(Science & the Search for Meaning)という言葉を残しています。「人々の幸せを願う」という点でも根底では繋がっているのかも知れませんね。★週末にかけてはまた雲が多くなりそうです。ただ、気温は来週にかけて上昇する予報になりました。