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スタッフブログ

「空海伝説」

2021.04.05

日中の気温も上昇して麗らかな春の到来を感じるようになりました。画像は3月に撮影した真言宗千手院の境内に咲く「しだれ桜」です。★「いろは歌」の作者は一説には「弘法大師空海」と言われますが「弘法筆を選ばず」で知られる真言宗の開祖空海とはどんな人物だったのでしょうか。空海は平安時代に活躍した僧で、幼い頃から非凡な才能を発揮し儒学、漢語、詩、論語などを学び18歳で大学に入っています。しかし、大学での勉学は空海が求めていたものとは異なっており、中退し仏道修行に入ったとされます。しかし、この時期から入唐までの足取りは資料が少なく詳細は定かではないようです。804年には遣唐使船で唐に渡りますが海賊の嫌疑をかけられ疑いが晴れるまでの約50日間も入国許可が下りなかったそうで、空海が遣唐大使に代わり嘆願書を代筆、その理路整然とした文章と優れた筆跡により遣唐使と認められ無事に入国を許されます。書の達人と言われる空海ならではの逸話ですね。長安に入ると空海は密教第七祖である恵果和尚に師事し、密教の奥義を伝授されることになります。帰国後は真言密教を日本に伝えたのみならず、医学、薬学、土木、天文学、地質学など卓越した能力を発揮し世のために尽くしたとされ、現在でも全国各地に「空海伝説」が残っています。優れた僧であり能書家でもあった空海が「いろは歌」の作者とされる説も空海伝説の一つと言えるような気がしますね。★今週は概ね穏やかな天気になりそうで、気温も徐々に上昇する予報になりました。