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スタッフブログ

「位牌修理②」

2021.02.25

今週は春を思わせる穏やかな天気が続きました。朝晩の寒さも和らいで、堀川周辺の草花も芽吹き始めているようです。★2月は「如月(きさらぎ)」。これは中国の「如月(にょげつ)」に由来するとされていますが、日本ではまだ寒さが厳しく更に衣を重ね着する時期であることから「衣更着(きさらぎ)」と読むようになったという説、あるいは草木の芽が張り出す頃であることから「草木張月(くさきはりづき)」となったという説などがあるそうです。旧暦では1月から3月が春とされ、2月はその真ん中の月ということから「仲春(ちゅうしゅん)」という呼び方もあるようです。いずれも季節の移ろいの中で暮らす人々の感情を表した風情のある呼び方ですね。★お位牌の修理は順調に進んで下地処理と塗りが終わりました。画像はお位牌に金箔を施す前の状態で、一般的に修理の終盤はこのような黒い色の状態になります。塗りは金箔を押すことを前提にしていますので「箔下漆」と呼ばれるものを使用します。金箔の輝きに落ち着きを持たせるため「艶消し漆」を混合して下塗りの段階で塗り艶を抑え、刷毛塗りで仕上げますので仕上げ塗りでは「消し筋」や「刷毛目」が残らないよう十分に注意して塗ることになります。★今日は穏やかな天気になりそうですが、今夜から週末にかけては雲が多くなる予報ですね。