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スタッフブログ

「日蓮(日蓮宗)」

2020.11.04

11月になってからは日ごとに冷気が加わっているように感じます。紅葉の見頃も間もなくですね。★日蓮は1222年、千葉県房総半島にある漁村で誕生し、12歳で地元の天台宗の清澄寺に入り16歳で得度しています。「末法の世」は民衆の不安が増大した時代とされていますが、僅か十代半ばの若さで純粋に真実を見極めようとしたのでしょうか。その後、比叡山、高野山などでの研鑽を経て、1252年には日蓮宗の開宗を宣言。日蓮は「法華経」を教えの根本に置き、「来世」での救済を目指した専修念仏に対し「現世」での救済を説きました。のちに幕府のある鎌倉に出て松葉谷に草庵を結び、1260年には代表著作である「立正安国論」を書いています。しかし幕府の弾圧を受け、1261年には伊豆に流罪。鎌倉仏教は言わば「新仏教」であり、それまでの仏教と対立する立場をとることから迫害や弾圧を受けることになりますが、とりわけ日蓮の生涯は苦難に満ちたものだったようです。流罪を許された後も数々の法難に遭い、1271年には再び佐渡に流罪となりました。のちに日蓮は鎌倉を退去して身延山(山梨県身延町)に入山、1282年に60歳で他界するまで自らの信念を貫き通したと言われます。日蓮が入滅したあとも弟子たちが教えを広め、室町時代には京都町衆の半数以上が日蓮の教えに帰依するほど発展したとされています。★明日までは穏やかな秋晴れになりそうですね。/勝手ながら11月5日(木)は社員研修のため臨時休業とさせて頂きます。