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スタッフブログ

「親鸞(浄土真宗)」

2020.10.25

早いもので、今年も残すところ2ヶ月余り。朝晩の冷え込みは凛とした空気に変わってきました。木々も色づいて秋の風情ですね。★浄土真宗の宗祖である親鸞は1173年に京都で生まれますが、幼少の頃に父親を、8歳の時には母親を失います。そして翌年、わずか9歳で出家。9歳といえば今なら小学3年生、どのような心境だったのでしょうか。悲しい境遇や時代背景の違いがあるとはいえ、揺るぎない覚悟のほどが伝わります。出家後は比叡山で20年に及ぶ修行に没頭し、29歳で京に戻り法然と運命的な出会いを果たします。その後、法然の「専修念仏」の教えに触れて入門を決意。しかし、後鳥羽上皇により「専修念仏」は禁止、法然、親鸞らは僧籍を剥奪され、それぞれ流罪となっています。親鸞は流罪を許された後も越後(新潟県)や東国(関東)で阿弥陀の本願を信じることで救われる「他力本願」を説きました。1231年には再び京に戻り、のちに浄土真宗の根本聖典となる「教行信証」を著しています。1263年、90歳で往生。室町時代になると中興の祖と称される蓮如の活動により、真宗の教えは広く知られるようになります。江戸時代には「浄土真宗本願寺派」と「真宗大谷派」とに分離。現在は西本願寺の「御影堂」、東本願寺(真宗本廟)の「教行信証」などが国宝に指定されており、京都観光の名所にもなっています。★先週は不安定な天候でしたが、今週半ばまでは好天に恵まれる予報が出ていますね。