「無財の七施」
2020.09.15
暑かった夏も過ぎて、台風の後は秋の訪れを感じるようになりましたね。堀川沿いでも朝晩は冷たい風が吹くようになっています。★週末は秋のお彼岸の入り。お彼岸にはご先祖を敬い感謝するとともに、六波羅蜜(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧)の徳目を実践する期間と言われています。慌ただしい日常に追われていると、なかなか思うように行きませんね。一番目の「布施」とは、「見返りを求めない施し」という意味ですが、必ずしも物やお金を捧げることばかりではなく、普段の生活の中での行いも「布施」であるとされています。「雑宝蔵経」の中には財力や智慧が無くても七つの施しができる「無財の七施」が説かれています。これは、一、眼施(慈しみの眼、優しい瞳で接すること)二、和顔施(穏やかな顔、笑顔で接すること)三、言辞施(愛情のある言葉、思いやりのある言葉で接すること)四、身施(自分の身体で奉仕し、身をもって快く行動すること)五、心施(他のために心を配り、共に喜び、共に悲しみ寄り添う心を持つこと)六、床座施(席を設けたり、席を快く譲ること)七、房舎施(雨風をしのぐ場所を与えること)の七施としています。お彼岸だけでなく、普段から心掛けたい行いですね。★明日までは穏やかな秋晴れになりそうです。松江では週の後半からは雨模様になる予報になりました。