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スタッフブログ

「盆提灯」

2020.06.05

松江は雲のない爽やかな朝を迎えました。連日、初夏を思わせるような天候が続いていますね。★お盆の時期には少し早いような気もしますが、店内では盆提灯の展示を始めました。画像の「大内提灯」と呼ばれる足の付いた組み立て型のものが主流ですが、近年は組み立ての要らないシンプルな構造の提灯も多くなってきました。★お盆には縁側や玄関口、仏間などに盆提灯をお供えして精霊をお迎えしますが、いつ頃から盆提灯が飾られるようになったのでしょうか。古い記録や文献によると提灯は大陸から伝わったのが始まりとされています。もともとは竹籠に紙を張っただけの簡単な篭のようなもので、折りたたみはできなかったようです。藤原定家の「明月記」の寛喜2年(1230年)7月14日の条には「近年民家にて今夜長竿を立て、その先に燈籠の如きものをつけ、紙を張り、燈をあげて遠近これあり」という記述があることから、鎌倉時代にはすでに家ごとにご先祖の精霊を迎える風習があったと考えられています。江戸時代には岐阜地方に産する竹を骨として、特産の美濃紙を張った岐阜提灯が知られるようになり、有数の産地として発展したとされています。お盆にご先祖をお迎えして穏やかに過ごす文化は日本ならではと言えますね。★今日も各地で30度を超える予報になっているようです。こまめな水分補給が欠かせませんね。