「秋のお彼岸」
2019.09.16
松江では昨日の午後から不安定な天候になりました。夜更けにも雨が降っていたようですが、今日は穏やかな一日になりそうです。★早いもので9月の半ばを過ぎて、週末には秋のお彼岸を迎えます。春と秋のお彼岸にはお墓参りをしたり、お仏壇には季節のお供え物をしてご先祖に感謝する習慣がありますね。また、お彼岸中は穏やかな気持ちで自分自身を見つめる期間とされています。仏道には穏やかな境地(涅槃)に至るための修行徳目として「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と呼ばれる修行法があるそうです。①布施(見返りを求めない施しをする)②持戒(戒律を守り誘惑に惑わされない心を持つ)③忍辱(耐え忍ぶ強い心を持つ)④精進(たゆまぬ精進・正しい努力をする)⑤禅定(心を集中させ何事にも動揺しない)⑥智慧(真理を見極める心を持つ)これら六つの徳目は私たちのいる世界(此岸:しがん)から穏やかで迷いのない世界(彼岸:ひがん)に到達するための方法として捉えられているそうです。これは私たちの慌ただしい日常の中でも、穏やかな境地(心境)に至るための実践方法であるようにも思えますね。大変難しいことだと思いますが、心穏やかに一つでも実践したいものです。★画像は以前訪れた京都東山にある「南禅寺」の方丈庭園です。華やかさとは無縁の世界ですが、雑念が洗い流されるような不思議な空間でした。