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スタッフブログ

「自灯明・法灯明」

2019.09.06

今日の松江は秋空が広がりました。今週は気温も上昇して厳しい残暑になっているようです。★いよいよ実りの秋を迎えて、浜佐田地区の稲穂も収穫の時期となっています。秋は「食欲の秋」あるいは「読書の秋」などと言われますが、食べるものはどんどん美味しくなる時期でもあり、つい食べ過ぎてしまいますね。★読書の方は思うように時間が取れませんが「原始仏典(中村元著)」、「ブッダ 真理のことば(佐々木閑著)」などを読んでいます。釈尊は亡くなる直前、弟子たちに「法を拠りどころとし、自らを拠りどころとせよ」と説かれたそうです。法は真理(教え)のこと、そして自らを拠りどころとして常に怠ることなく精進せよと戒められました。日本では「自灯明、法灯明」という言い方で知られています。「八正道」などと合わせて見ると、釈尊の時代の仏教(仏道)は自己鍛錬の手段であり、また、迷いのある時に自分の状況を正しく判断して、新しく生きる道を見つけ出すための道標のようなものであったのかもしれませんね。同時に「誠実に暮らす日々」に生きる価値を見出す教えだったように思えます。★食事も美味しくいただける季節になりましたが、釈尊は欲望のまま貪欲に食べること、必要以上に食べることも戒めています。私も節度を持って食べたいと思います。