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スタッフブログ

「十三仏信仰」

2019.04.30

松江では昨晩から明け方にかけて雨が降り続いたようです。午前中から午後にかけても雲の多い日になりそうですね。★仏事には「十仏事」と「十三仏事」という考え方があります。「十仏事」は初七日から四十九日までの7回の仏事に加えて百カ日、一周忌、三回忌までのことをいい、これは中国の「十王経」が起源とされています。日本ではこれに七回忌、十三回忌、三十三回忌が加わり「十三仏事」となったようです。追善供養と深く関わってきた日本での「十三仏信仰」は室町時代から江戸時代にかけて定着したと言われ、十三仏は冥界の審理に関わる13の仏様で、十三回の追善供養(初七日から三十三回忌)をそれぞれ司るとされています。初七日の不動明王から始まり、二七日の釈迦如来、三七日の文殊菩薩、四七日の普賢菩薩、五七日の地蔵菩薩、六七日の弥勒菩薩、七七日(四十九日)の薬師如来、百ケ日の観音菩薩、一周忌の勢至菩薩、三回忌の阿弥陀如来、七回忌の阿閦如来、十三回忌の大日如来、三十三回忌の虚空蔵菩薩の十三仏となります。現在でも真言宗、天台宗、臨済宗、曹洞宗などで広く信仰されており、「十三仏」の掛軸を掛けて法要が執り行われます。★いよいよ今日で「平成」も最後となり、明日からは「令和」。平和で穏やかな時代になってほしいものですね。