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スタッフブログ

「精進料理」

2018.11.11

暦の上では「立冬」を迎えましたが、今日は比較的穏やかな天気になりそうですね。★一般に仏前の霊具膳では「精進料理」と呼ばれる肉や魚を用いない食材で調理したものをお供えします。精進料理は6世紀頃に仏教の伝来とともに大陸から日本に伝えられたと言われていますが、平安時代にはすでに寺院の食事に精進料理が取り入れられていたようです。鎌倉時代に入ると仏教が庶民の間に浸透すると同時に精進料理も普及したと言われ、四十九日が明けるまでは身を清め、肉や魚を食べないという風習も広がったようですね。精進料理は「殺生」を戒めるという意味から山菜や野菜、海藻などの植物性食物だけで作る料理ですが、仏教では植物にも命があると説かれています。曹洞宗などでは食事を作ることも食べることも仏道修行の一つとされていて、地球上の尊い命をいただくこと、すなわち感謝を忘れないことと説かれています。一般に「精進」とは一生懸命に努力することや、物事に集中して励むという意味がありますが、自然の恵みをいただいて生きていることや、命の大切さを考えることも「精進」なのかもしれませんね。★明日からはまた雲が多くなりそうな予報になりました。朝晩は冷え込む日も多くなりそうですね。