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スタッフブログ

「輪違い紋」

2018.09.09

今日の松江は雨模様になりました。朝晩は肌寒く感じるほどですね。★松江城大手前から東に延びる通称「大手前通り」の拡幅工事が完了し、先月は完成記念式典も行われました。朝夕のラッシュが軽減されて大変便利になりましたね。この通りは松江の城下町がつくられた江戸時代に整備されてから、現代に至るまでその幅員は変わることなく利用されてきたということです。この工事に伴って埋蔵文化財調査が行われたところ、道路側溝の裏側には石を積んで造られた江戸時代の石組水路が残っていたそうです。使われていた石は「大海崎石(おおみさきいし)」と呼ばれる地元産の石材で、松江城の石垣にも多く使われています。また、石組水路の裏側からは輪を二つ重ねたような図柄の「輪違い紋(わちがいもん)」と呼ばれる刻印のある石が見つかったそうです。これは松江城を築城した堀尾氏が使っていた家紋の一つだそうで、築城時の石材を石組水路に転用したものと考えられています。まさに400年の歴史ですね。画像の石は実際に発掘現場から出土したもので、現在は北殿町と大手前通りの交わる交差点北側に常時展示されています。★来週も不安定な天気になりそうです。一気に秋の気配が漂い始めていますね。