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スタッフブログ

回出位牌修理①

2018.02.20

今日の松江は穏やかな朝を迎えました。終日、雨の心配はなさそうですね。★やっと雪も解けて、昨日は春を思わせる陽射しを感じる一日になりました。暦の上でも「雨水」を迎え、少しずつ季節の移り変わりを感じるようになりますね。「雨水(うすい)」は二十四節気のひとつで、空から降る雪が雨に変わり雪が溶け始める頃という意味を持っているそうです。昔から農耕の準備を始める目安とされてきたそうですが、まだ寒い日も多く本格的な春はしばらく先になりそうですね。★先日、回出(くりだし)位牌の修理のご依頼を頂きました。回出位牌は繰出位牌とも呼ばれ、位牌の内部に戒名や法名を記した札を何枚も収納できる構造になっていて、原形は江戸時代中期に寺院用位牌として作られたものが始まりとされています。画像はご依頼主様にご了解を頂き掲載しましたが、半世紀以上前に作られたもので各部に傷みが見られるものの、しっかりした作りのお位牌です。一度、修復を受けた形跡が見られますが、漆や金箔ではなく、金色塗装が施されているようです。今回は一旦、塗装を落としてから下地処理・塗り・箔押しの手順で修理を進めて行きます。★今週は比較的穏やかな天気になりそうですね。気温も上昇する予報になりました。