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スタッフブログ

「雪の石枕」

2018.02.08

松江も昨夜からの雪でさらに積もったようです。今週は各地で今年一番の大雪になったようですね。★今週の日曜日の午後に風を伴って降りはじめた雪はあっという間に積もり、翌朝の月曜日には松江市内でも20㎝以上の積雪になりました。特に北陸から山陰にかけての日本海沿岸では平野部でも1メートル以上の豪雪になった地域もあったようです。それまでの天気が穏やかだったので予想外の雪になってしまいましたね。夕刻からの急な雪といえば「親鸞聖人の雪の石枕」のエピソードを思い出します。建暦2年(1212年)に親鸞聖人は二人のお弟子とともに越後から陸奥国を教化の際に、日も暮れて降り出した雪に困惑し、大門の里に住む日野左衛門尉頼秋に一晩の宿を求めますが門前にて追い返されてしまいます。修行の身とはいえ、厳冬の夜に降り続ける雪の中で身にしみる寒さを心配したお弟子が声を掛けると聖人は「寒くとも たもとに入れよ 西の風 弥陀の国より 吹くと思えば」と詠われて二人のお弟子をさとされ、門前の石を枕に休まれたそうです。その夜、頼秋は夢枕に立つ観音菩薩のお告げに驚き、聖人らを招き入れ改心して弟子となり「入西房道円」という法名を賜ったということです。その後、道円は「枕石寺(ちんせきじ)」を開基しています。★午後からは少しだけ寒さが緩むのでしょうか。明日は晴れ間の見える予報になりました。