header

スタッフブログ

「高岡銅器」

2018.01.13

今週は松江も随分雪が降りました。全国的には大雪になった地域もあったようですね。★仏具のうち「花立」や「火立(燭台)」などの金属仏具のほとんどは富山県高岡市で作られます。寺院の「梵鐘」や「銅像」なども同様に高岡市で作られるものが多く、高岡市は国内の銅器の生産額の95%を占めるほどになっています。もともと「高岡銅器」の起源は江戸時代に加賀藩主の前田利長が高岡城下の繁栄を図るために「鋳物師(鋳造師)」を保護したことに始まると言われています。高岡の鋳物師は日用の鍋や釜などの「鉄器」を作っていたそうですが、のちに需要に応える形で「銅器」などの生産に移行したとされています。私たちの仕事にも「高岡銅器」は欠かせない存在で、問屋様、メーカー様には以前から大変お世話になっています。また、高岡市といえば「万葉の里」。ゆかりのある万葉歌人の「大伴家持」がこの地で多くの歌を残したことは広く知られています。家持は「今日降りし 雪に競ひて 我がやどの 冬木の梅は 花咲きにけり」(今日降った雪と競うように、我が家の冬木の梅の枝には、見事に花が咲いていることですよ)と詠んでいます。赴任先の越中(高岡)で春を待ちわびたのでしょうか。★今週で雪の峠も越えそうですね。来週からは晴れ間の見える天気になりそうな予報になりました。