「馬車馬」
2025.12.20

今日の松江は穏やかな朝を迎えました。日中の気温も上昇する予報になっていますね。★「働いて働いて働いて…」 今年の10月の首相選出時の高市総理の言葉は今年の流行語大賞にも選ばれました。「全員に馬車馬のように働いてもらいます」という言葉も首相の気概の表れだと感じます。早朝から夜まで働く私たちにとっては「馬車馬」という言葉がストレート過ぎて、思わず苦笑いをこぼしてしまいました。国家のために働くという責任は重く、その立場での重圧や心理状態は想像することさえできませんが、それでも働いてばかりでは身体が持ちませんので、無理せずに時々は休息をとっていただきたいものですね。★私たちの工房では歳末を迎えていよいよ慌ただしくなってきました。画像はご自宅のリフォームの機会に合わせ、クリーニングのご依頼でお預かりしたお仏壇です。宮殿をはじめ内陣全体に煤が付着していたので、今回は細部まで分解して洗浄することにしました。このお仏壇は煤の付着の割には状態が安定しており、普段から丁寧にお手入れされていたのではないかと感じます。何かと気忙しい歳末ですが、健康に留意しながらも丁寧に仕上げてお返ししたいと思います。(画像はご依頼者様にご了解を頂き掲載しています)★明日からは再び雲の多い天候になりそうです。週明けには気温も下がる予報になっていますね。
「国宝松江城マラソン2025」
2025.12.10

暦の上では「大雪」を迎えましたが、今日の松江は青空の広がる朝となっていますね。★12月7日には今年で6回目となる「国宝松江城マラソン2025」が開催されました。当日は早朝から降っていた雨も上がり、絶好のマラソン日和となったようです。競技は総合体育館を出発してから松江城前を通過し、松江市街を走り抜けたあと、大根島から本庄経由で中海沿岸を回り総合体育館まで戻る42.195㌔で競われました。今回もコース脇には選手の栄養補給のためのエイドステーションなどが設けられ、地元のボランティアの方々も一体となり大会は盛り上がっていたようですね。★歴史的に見ると日本での長距離走の始まりは古く、江戸時代後期にはすでに行われていたそうです。安政2年(1855年)に安中藩主「板倉勝明」が鍛錬のため藩士96名を集め、安中城門から碓氷峠の熊野大社まで走らせる競技を行ったことが「安中御城内御諸士御遠足着帳」に記録されています。「安政遠足(とおあし)」と呼ばれたこの競技は、総距離は30㎞ながらコースの標高差1000mという過酷なもので、日本におけるマラソンの起源とも言われています。★近年は健康ブームということもあり、全国各地で多くのマラソン大会が開催されているようです。「国宝松江城マラソン」も市民一丸となって協力できる素晴らしい大会として定着してほしいものですね。
「良寛」
2025.11.30

11月の後半からは気温も一段と低くなりました。松江城周辺の木々にも晩秋の気配が漂い始めていますね。★「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉(もみじ)」 これは江戸時代の僧侶「良寛」が詠んだ辞世の句。越後国出雲崎の名主・橘屋の長男として生まれた良寛は18歳の若さで出家し、22歳になると円通寺(備中玉島)の国仙和尚を生涯の師と定め師事します。円通寺の戒律は厳しく「一日作らざる者は、一日食わず」として国仙和尚は日々言葉を変えて良寛に説きました。34歳の年に国仙和尚がこの世を去ると良寛は修行で諸国を巡り、その中で多くのすぐれた和歌や漢詩を残しています。★良寛は子供を慈しむ優しい心を持った僧で、民衆に対しても難しい説法は行わず簡素な言葉によって解りやすく仏法を説き、多くの人々に慕われたそうです。名誉や金銭には執着がなく、生涯にわたり自らの寺を持たず仏道に励んだことでも知られています。良寛は病に伏した晩年に冒頭の句を詠み、最期を看取った弟子の貞心尼がこれを記しています。裏も表もない素朴な生き方を常とした良寛和尚の人柄を表しているようですね。良寛の生き方や作品は後世の人々に伝わり、多くの文化人や歌人に影響を与えたとされています。★紅葉も散り始め、今年もあとひと月となりました。体調を整えて師走を乗り切りたいものですね。
「神在祭」
2025.11.20

一昨日からは気温も下がり師走のような天候になっています。今日も肌寒い一日になりそうですね。★10月は「神無月」と呼ばれますが、全国から神々が集まるとされる出雲地方では「神在月」と呼んでいます。出雲地方に住む私たちにとっては「神在月」という呼び方も馴染みがありますね。でもいつ頃からこのように呼ばれるようになったのでしょうか? 奈良時代の「古事記」や「日本書紀」などには明確な記載は見られないものの、平安時代に藤原清輔が著した「奥義抄(おうぎしょう)」には全国の神々が出雲に集まるため10月を「神無月」と呼ぶ、と記されているそうです。ここから神々が集まる出雲地方では「神在月」という呼び方が生まれたのではないかという見方があるようです。★旧暦の10月となるこの時期には松江市鹿島町にある佐太神社で「神在祭」と呼ばれる例祭が執り行われます。佐太神社の「神在祭」は極めて古くから執り行われている神事で、現在の祭りの次第も古式に従って約500年前の記録とほぼ同じ内容で行われているそうです。11月20日に「神迎神事」、23日に「新嘗祭」、25日に「神等去出神事」が斎行され、23日の「新嘗祭」はその年の収穫に感謝して新穀を神前にお供えし、来年の豊穣を願う行事とされています。★「神在」。何気なく使う言葉にも人々の願いや祈りの気持ちが込められているように感じることがありますね。