「処暑」
2025.08.29
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週が明けるといよいよ9月を迎えて稲の収穫期となります。今年は梅雨明けからまとまった雨が降らず心配でしたが、お盆前後からは少しずつ雨量も増えていたようです。稲の育成は天候に左右されるだけに収穫の日まで心配は尽きません。豊かな実りの秋になるといいですね。★私たちの工房ではお盆明けから「唐木仏壇」の修復作業を続けています。画像のお仏壇はご依頼者様にとっては思い出もあり、どうしても残したいということで修復のご依頼をいただきお預かりしました。製造から長い時間が経過していますが、表面は擦り傷や欠損部位などはあるものの、本体はしっかりと組み上げられており、扉や障子を含めて歪みはほとんどありませんでした。唐木仏壇の修復手順は、線香やローソクの油煙を洗い落とし、表面の傷の補修と欠損部位を製作して木地を整えます。その後、塗装と金装飾、障子の張替え、金具の交換となります。唐木仏壇は細かな彫刻部分もありますので取り扱いには注意が必要になりますね。丁寧に仕上げて秋のお彼岸前にはお返ししたいと思います。(画像はご依頼者様にご了解をいただき掲載しています)★「処暑」を過ぎてからは時折、赤トンボの姿を見かけるようになりました。朝晩に吹く風もほんの少しだけ暑さが和らいできたように感じますね。