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スタッフブログ

「茅の輪くぐり」

2025.06.30

早いもので令和7年も折り返しを迎えました。山陰地方では早くも梅雨が明けて夏本番ですね。★この時期になると全国の神社では「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」という神事が執り行われます。一年の前半を無事で過ごせたことに感謝するとともに、半年間の罪や穢れを祓い清め、残りの半年も無事で過ごせるよう願う神事とされています。現在は画像のような「茅の輪(ちのわ)」と呼ばれる輪をくぐり抜けてお祓いをする行事として知られていますね。(画像は阿羅波比神社)★神社に設けられる「茅の輪」は大きなものですが、もともとは腰に付けるほどの小さなものだったようです。奈良時代初期に編纂された「備後国風土記」にも「蘇民将来(そみんしょうらい)」の娘が「茅の輪」を腰につけ災厄から免れたという話が記されているそうです。「茅」は古くから神聖なもの、あるいは魔除けとしての呪力を持っているとも言われ、これが時代を経てやがて大きな「茅の輪」となり神社の鳥居などに取り付けられるようになったとされています。普段意識することはありませんが、日々の暮らしに浸透した文化そのものが日本固有の精神と信仰の姿を表しているように感じることがありますね。★来週にかけて気温も上昇する予報になりました。しっかり体調を整えて暑い夏を乗り切りたいものですね。