夕日
2016.10.15

気候はすっかり秋らしくなりましたね。今日の松江は早朝から濃霧に覆われ、終日いい天気になりそうです。★昨日は玉湯町からの仕事帰りに嫁が島付近で宍道湖の夕日を拝むことができました。秋の澄んだ空気の中で美しくも神々しい眺めでした。ゆっくりと沈む夕日を眺めると穏やかな気持ちになるのは不思議ですね。時間に追われて慌ただしい日々を過ごしていると忘れがちになりますが、大自然の営みを感じるありがたい光景です。現在の魚町から嫁島町にかけては埋め立てられた部分ですので、昔は白潟付近から栄町あたりの湖岸で多くの方がこの夕日を眺めたことと思います。浄土信仰が広がりを見せた中世以降の人々は沈みゆく夕日と西方浄土を重ねて拝んだと言われます。西方には阿弥陀如来の仏国土である極楽浄土があるとされ、お彼岸に真西に沈む太陽の方角に向かって手を合わせる風習が定着したようです。聖徳太子が建立したとされる大阪の「四天王寺」では、現在でも六甲山系と淡路島の間の真西の水平線に沈む夕日を眺めながら「日想観」の法要が執り行われていて、多くの方々がお参りされるそうです。★松江では明日の日曜日に「松江祭鼕行列」が開催されます。好天に恵まれるといいですね。
収穫の秋と「良寛」
2016.10.07

今日の松江は朝から秋晴れとなりました。気温も高くないので過ごしやすい一日になりそうです。★いよいよ本格的な秋を迎えて実りの季節になりました。農家では五穀の収穫もたけなわで繁忙を極める時期ですね。画像は昨日、浜佐田地区で撮影したものです。冬の寒さの中で準備をし、種を蒔き、夏には日照りの対策、秋口には台風の心配と、心の休まることもなく迎えるこの時期は農家の方々にとっては特別な心境ではないでしょうか。そのご苦労を考えると感謝せずには食べられませんね。江戸時代、無欲の僧と呼ばれた「良寛」は曹洞宗の僧侶であり、歌人、書家でもありました。生涯寺院を持たず、無欲で清貧に徹しながらも、心豊かな生活を送ったと言われ、持ち物と言えば着古した着物と托鉢用の鉢、手水鉢に使っていたすり鉢、そして布団くらいだったそうです。良寛は田植えや稲刈りの季節にはお百姓衆の姿を絵に描いて、それを拝んでいました。「施しを受けて命をつなぐ身であり、その糧を作っている彼らこそ良寛にとっては神仏である」と考えていたそうです。無欲と感謝の人、良寛和尚らしいエピソードです。★週末は雨の予報になりました。来週からは気温も下がりそうなので衣類も秋物になりますね。
「松平直政の生涯」特別展
2016.09.29

松江は昨日から雨模様になっています。今日も朝から雨が降る不安定な天気になりましたね。★昨日は仕事の合間に近くの松江歴史館で開催されている特別展「松平直政の生涯」に立ち寄りました。直政公の幼少期の衣類から肖像画、武具など松平家ゆかりの品の数々が時代の流れに沿って分かりやすく展示してありました。画像は今回展示されていた中のひとつ「故開運千体不動尊」です(※館内は撮影禁止でしたので松江歴史館のホームページから転載しました)。これは徳川家康がいつも戦いの場で持っていた陣中守護本尊だったそうですが、直政が所望し天台宗の天海僧正の仲介で下賜されました。御身体は総金箔の本木瓜型の厨子に納められていて、厨子扉の内側にも彩色彫刻像が見られます。この不動尊をもらい受けた直政は大阪冬の陣に持参し勝利をおさめたということです。今回、どの展示品も丁寧に展示してあり、永い歳月を経ていることを考慮すれば保存状態は驚くばかりでした。★明日から週末にかけて雨の予報になっています、強い雨の地域もあるようなので注意が必要ですね。
地蔵菩薩
2016.09.24

今日の松江は朝から晴れています。気温も上がりそうですね。★今日はお地蔵さまの縁日です。菩薩でありながら頭を丸めた袈裟姿で野辺や町境、あるいは水陸の難所に立って人々の延命や故人の冥福、火難防除など様々な祈りや願いを受けるのがお地蔵さまです。また、六体祀った「六地蔵」も全国各地で見られます。これは仏教の六道輪廻という思想に基づいていて、六種の世界に生まれ変わりを繰り返すそれぞれで衆生の苦しみを救ってくれるという説から生まれたものです。松江市内では古くから「松江六地蔵」を巡り故人の冥福を祈って札打ちをする習慣がありますね。一番舜叟寺(山代町)、二番・三番龍覚寺(寺町)、四番大念寺(末次町)、五番法眼寺(外中原町)、六番浜佐田地蔵堂(浜佐田町)です。西の方では古江地区を巡る「古江六地蔵」もあります。「古江六地蔵」は、一番道栄寺(古曽志町)、二番金剛寺(東長江町)、三番成相寺(荘成町)、四番実西寺(西谷町)、五番瑞龍院(古志町)、六番満願寺(西浜佐田町)になります。★明日もいい天気になる予報になりました、穏やかな週末になりそうですね。