謹賀新年
2017.01.01

今日の松江は朝から穏やかな天気になりました。気温もそれほど低くないようで過ごしやすい一日になりそうです。★写真は元旦の朝の松江城です。一年の始まりはいつも心機一転、今年の目標を立てて気持ちも凛々しくスタートしたいですね。なかなか思い通りにならないことも多かったりしますが、一年の反省は除夜の鐘とともに洗い流して新たな気持ちで始めたいと思います。「一期一会」の「一期」とは人の一生のこと、「一会」は一度の法会、一つの機会という意味だそうです。「方丈記」にも「行く河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」と記されています。時の流れは河の流れと同じように過ぎ去ってしまえば元には戻らないという意味で、道元禅師も「百歳のうちの一日が失われれば、再び得ることはない」と示されました。今日は一年の始まり。ひとつの機会、ひとつの出会いを大切にして、一日一日を悔いなく過ごす一年にしたいと思います。★明日も穏やかな天気になりそうですね。週の後半からは曇が多くなりそうな予報になりました。
地蔵菩薩の組み立て
2016.12.24

今日の松江は朝から不安定な天気になりましたね。気温も低く時折冷たい雨が降っています。★画像は11月9日のブログでもご紹介しました地蔵菩薩です。修復も大詰めを迎えており、いよいよ組み立ての段階です。御身体を載せながら位置を決め、この後慎重に固定します。途中の下研ぎの段階では過去の修理状況を把握することができますが、これまでの修理の形跡はありませんでした。また、岩座部分も彩色ではなく当初より漆箔であったことが分かりました。天保七年(1836年)の制作であることを考えると木地は極めてしっかりしており大切にお祀りされていたことが分かります。ただ、御身体部分は左手と如意宝珠、光背が欠損していましたので新たに制作し補っています。順調に行けば年内にはご依頼主にお返しできそうです。いよいよ年の瀬となりましたが、今年一年ご愛顧を賜りましたこと心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。また、慌ただしさからこのブログも滞りがちになりましたがこれからもできるだけ更新する予定ですのでよろしくお願いいたします。母里佛具店は12月30日(金)まで、新年は1月4日(水)より営業致します。★来るべき年が皆様にとって素晴らしい一年になりますよう心よりお祈り申し上げます。
2016年を振り返って「秋」
2016.12.18

今日は朝から好天に恵まれました。久しぶりに日差しも強く感じますね。★今年の秋は雨が多く西日本の日本海側では9月、10月の月間日照時間が統計を開始した1964年以降で最も少なかったそうです。全国的にも雨の多い年になりました。画像は京都東山にある「南禅寺の三門」から北山方面を撮影したものです。三門は山門とも呼び、歌舞伎の「楼門五三桐」で有名な石川五右衛門が「絶景かな絶景かな…」という名セリフを残したと言われる場所がこの三門です。たしかに絶景でした。下から三門を見上げるだけでは想像できませんが、細く急な階段を昇ったあとの景色は良い意味でのサプライズです。11月の初旬は紅葉の時期には少し早いようでしたが、深まりゆく秋の気配を感じる清々しい景色でした。一年を通して四季折々の表情を見せてくれる大自然の営みに感謝ですね。★明日も穏やかな天気になりそうです。ただ、週の中頃には天気が崩れそうな予報になりました。
2016年を振り返って「夏」
2016.12.17

今日の松江は明け方まで雨雲が残っていましたが、午前中には晴れ間が広がり穏やかな天気になりました。★今年の夏は雨も少なく猛暑でしたね。全国的にも暑い日が続いて松江でもお盆には37度を記録しました。今年は雨が少なかったことで育たなかった農作物もあったそうです。写真は8月16日に大橋川沿いで行われた「灯籠流し」を撮影したものです。この日の午前中に久しぶりにまとまった雨が降りましたが、8月の終わり頃まで猛暑が続きました。灯籠流しでは毎年「施餓鬼法要」も同時に行われます。施餓鬼法要とは特定のご先祖への供養ではなく、餓鬼道で苦しんでいる衆生に食事を施して供養することで、広く一切の諸精霊、また無縁仏や供養されない精霊の供養の意味を持つそうです。中世以降は全国的に盂蘭盆行事と習合した形で行われることが多くなったようです。★明日も穏やかな天気になりそうですね。気温も上がる予報になりました。