header

スタッフブログ

「放生会」

2019.11.25

今日の松江は朝から小雨模様になっています。終日、降ったり止んだりの天気になりそうですね。★先ほど、ご注文を頂いていた鯉が入荷しました。新しいお仏壇をお求めになると、「開眼供養」あるいは「お仏壇開き」などと呼ばれる儀式を執り行うことがありますが、この魚はその際に使用します。「お仏壇開き」の場面で生きた魚というのも不思議な感じもしますね。実はこれは「放生会(ほうじょうえ)」と呼ばれる儀式に由来しています。「放生」とは生き物を生きたまま野に放つという意味で、捕らえられた魚や鳥を自然に放ち、殺生を戒める儀式とされています。放生会は仏教における「殺生戒」の思想に基づいているとされていて、本尊の入魂の儀式では目の前の生き物を殺生することなく、生きたまま放つということに意味があるとされています。インドでは釋迦在世の時から行われていたと伝えられているそうですが、日本では寺院だけでなく各地の八幡宮などの神社でも「放生会」は執り行われています。歴史的に見ると神仏習合を如実に表している行事のひとつと言えますね。仏壇開きの際にご住職様に魚を数匹ご準備下さいと言われたら、この「放生会」を行うためのものと理解すればいいと思います。★明日も雲の多い天気になりそうですが、週末にかけては気温が低くなる予報になりました。